戻る

成年男子のプライド捨てて生まれ変わったロリィな体、ペドな悪魔を叩いて砕く、はにゃーんがやらねば誰がやる!

「4話目……泣いても良いですか?」

(作中でたっぷり泣かせてやるから安心しろ)

「うわ〜ん! 作者のバカぁ!!」


新造人間 はにゃ〜ん
最速の刺客

電波を受信した人:OYAZI

主題歌

響け はにゃ〜ん♪ トキメキ はにゃ〜ん♪ 萌えよ はにゃ〜ん♪
噂に聞こえた凄いヤツ♪ キッス ウインク 電光パンチラ♪
生まれ変わった ロリィな体♪ ペドロリ軍団倒すまで♪ 萌えのパワーでぶちかませ♪
スレンダーな胸!
新造人間はにゃ〜ん♪ はにゃ〜ん♪ はにゃ〜ん♪


 ペドロリ軍団を倒す為、東博士によって生み出されたナノマシーンサイボーグ。それが新造人間はにゃ〜んである。
 (東博士による)狂気の実験によって生み出された、最狂最悪の支配者『ペドフィリアン・ボス』を倒す為、東博士は最愛の息子(建前)『東 哲弥』を被験者(生け贄)に最強のナノマシーンサイボーグを生み出したのだ!
 はにゃーんは羞恥心により強力なパワーを発揮し、萌えな行動をとるように強制プログラムされている。恥ずかしい姿を見られないように、瞬く間に敵対するアンドロイド達を粉砕していくのだ!
 頑張れはにゃーん、負けるなはにゃーん ネタに困った作者がコレが一番書きやすい等とほざいている以上、そう簡単には君の戦いは終わらないっ! 戦え! 新造人間はにゃーん!! 


 カシャーン! カシャーン! カシャーン!!

「はぁはぁはぁ……なんなの、あの変な音は? はぁ……私の後を追いかけてくる様だけど……」

 その女性は息を切らしながら呟いた。不安なのだろう、独り言が多い。帰宅するため歩いていた女性を襲った不気味な現象……恐ろしくなった女性が走り初めてから数分、今だ謎の音は追いかけて来る。

 カシュン! カシュン! カシュン!!

 音がドンドン近づいて来る。だが人間が走る速度、そして体力には限界がある。

「きゃあ!」

 遂に転んでしまった女性は両手を付いて上半身を起こすと後ろを振り返って凝視する。自分を脅かす何者かを見つける為に。しかし、その努力は報われなかった。

「はぁはぁはぁはぁ……後ろには何も見えないのに……なんなのこの音は」

 どれほど注視しても、妖しいものは何も見えない。街灯に照らされた通い慣れた通勤路が見えるだけだ。

「確かに人通りは少ない道だけど、何時もならもう少し人がいるのに……なんで今日に限って」

 ここに居るのは自分と謎の音だけ、逃げようにも体力は限界だし助けを求めようにも他人が居ない。

 カシュッ! カシュッ! カシュッ! カシュッ! 

「ヒッ!?」

 遂に音に追いつかれてしまった。何も見えないのに、不気味な音だけが自分の周りを駆けめぐっている事に気付いた女性の恐怖がピークに達する。

「きゃっ!?」

 不意に感じる衝撃! 痛みは無いものの衝撃で体が揺れる。

 パサッ

 そして軽い何かが落ちる小さな音。

 バシッバシッバシッバシッ! バシバシバシバシバシ! バシシシシシシシシシシシシッ!

 連続して感じる衝撃に女性は翻弄される。周囲には小さな布の切れ端が散らばっていく。それが服の残骸だと女性が気付いた瞬間。

「イヤ〜!!」

 パシャシャシャシャシャシャシャシャ!

 女性の悲鳴と謎の作動音が路地に響き渡った。

    



「昨日の夜の事をお兄さんに教えてもらえないかな?」

「ぐしゅぐしゅ……怖かったのぉ〜」

 レジスタンスのメンバーの質問に少女が答える。

「あのね、あのね、お家に帰ろうとしたらね、変な音がね……うぐっ、ママぁ〜!!」

「ハイハイ大丈夫よ、もう怖くないからね〜」

 この場で唯一の女性メンバーで看護士の資格を持つルナが少女をあやす。先ほどからこの繰り返しで事情徴収は進んでいない。しかし……。

「犯人はヤツらなんだろうなぁ〜」

「確かに、妙齢の女性をわざわざ幼女に変えるよーな輩はヤツら以外にはいません!」

「しかも、服を切り刻んだ上でヌードを撮影した可能性が高いです。許せませんね!」

 レジスタンスのメンバーの意見は一致していた。

 被害者の女性『25歳OL メリハリのあるプロポーションと色気のある流し目が評判の美人さん』が早朝、新聞配達のアルバイトによって『あたし4ちゃいです』な姿、しかも裸で泣いている所を発見されたのだから犯人は決まり切っている。

 さらに、アルバイトの目撃証言により、泣いている少女にデジカメとハンディカムを向けていた妖しい男が声をかけた途端に消え去った事が解っている。間違いない、ペドロリ軍団が新たな変態を送り出して来たのだ!

「あの変態共が性懲りもなく!」

「あの娘は? もう大丈夫なのか?」

 戻って来たルナにレジスタンスのリーダーが被害者を心配して質問する。

「ええ、今は泣き疲れて寝ています」

「そうか、後は専門家に任せよう」

「そうですね、とりあえずカウンセリングをお願いしておきました」

「彼女を元に戻せると良いのだがな……」

 情報収集は勿論、人口問題や労働力の確保、その他色々な問題解決のためにも可能で有ればそれが一番良いのだが。

「今だ研究中……と言うより研究するためのとっかかりを探している最中ですからねぇ」

 今の所、被害者を救う手だては無い。洗脳を解かれた少女の中には大台に達していたお局様や特殊な趣味の男など喜んでいる人間もいるがその数はごく少数である。

「ともかく、これ以上の被害はくい止めたい。ルナ、申し訳無いが……」

「解りました。はーちゃんに頼むんですね?」

「うむ、姿が見えないらしいし、レジスタンスの人間も返り討ちにあっているからな。我々じゃ対応出来ない、悔しいがな」

「仕方ない……とは言いたくないですけど、無理なモノは無理ですから」

「ああ、我々は出来る事をやるしかない。勿論、出来る事を増やす努力もな」

『そうだ、住民を守る最大限の努力をしなくては……このままでは俺の好きな色っぽい熟女がいなくなってしまうっ!』ペドロリ軍団とは性癖が180度異なる隊長は永遠の闘争を心に誓った。勿論外見はシリアスを崩していない。さすがの年の功であった。

 こうしてはにゃ〜んの新たな戦いの幕が上がったのである。



 カシャーン! カシャーン! カシャーン!!

「来たわね」

 おとり役を買って出たルナがそう呟いた。

「それにしても、警戒もしてないなんて……脳味噌付いてんのかしら?」

 ルナはダメで元々と昨日のOLと同じ時間、同じ状況で移動してみたのだが……あっさりと罠に喰らい付いて来たのである。

「4件も同じ地区で事件を起こしておいて警戒もしないなんて、私たちをバカにしてるの?」

 ムカツク事だが、レジスタンスが返り討ちにあっているのも事実。なめられてもしょうがないかも知れない。

「でも、その油断が命取りよ。あんたなんて私のは〜ちゃんがやっつけちゃうんだから!」

 自信満々なルナだが、それはどうかと思わなくもない。見た目子供のはにゃ〜んに頼り切りってのはどうだろうか?

「良いのよ! 私とは〜ちゃんは一心同体なんだからっ!!」

 言い切りましたか……と言うか地の文に反論しないで欲しいんですが、いまさらですけど。

 ルナは作者の愚痴を無視すると早速行動を起こした。と言っても、携帯電話を使用するだけなのだが。

 傍目には同僚とたわいも無い話をしているだけでしかない。しかし、電話をする事自体が符丁であった。ルナを影から監視していたフレンダーは敵の接近を知る。さらにルナは電話をしながらの身振りによりさらなる情報を伝えていたのである。それら全ての情報がフレンダーを通してリアルタイムではにゃ〜んに伝えられて行った。

「敵はおそらく一人、只今急速に接近中ねぇ」

 そう呟くとはにゃ〜んは敵を迎撃するべく移動を開始した。

「それにしても……超小型簡易パッシブソナーなんて物を用意するなんて、レジスタンスの人達の技術も凄いなぁ」

 これは接近する音の方位や速度、距離が大まかにではあるが解る優れモノである。レジスタンス技術部渾身の作! との触れ込みの逸品だ。ちなみにはにゃ〜んは全然気付いていないが、レジスタンス技術部の外部協力者リストに東博士の名前が有ったりする。

 カシュッ! カシュッ! カシュッ! カシュッ! 

「来たわね……」

 ルナはより接近してきた敵に警戒を強くする。横の路地の影にフレンダーが潜んでいるのを確認すると、音を気にして辺りを警戒する演技をしながら何時でも逃げられる様にしておく。

『間違ってもは〜ちゃんの邪魔をする訳にはいかないもんね。頼むわよフレンダー』

 心の中で呟くとタイミングを計る……5、4、3、2、1

「今っ!!」

 ルナは振り向き様にフラッシュグレネードをぶっ放すと横っ飛びに横道に飛び込んだ。

 ピポッピポッ!!

 それと同時に飛び出したフレンダーが妖しい影に一撃を加える。

「くううっ、おのれっ! 罠であったか!!」

 閃光に目をやられたのか、顔を押さえ苦しそうにしているソイツは仮面の変態だった。

 複眼の様な目、Y字型の角、全身タイツに申し訳程度のプロテクター、胸と額には赤く8の字が染められ、手には拘りの8mハンディカムとついでにデジカメ……なんとも絶句する姿であった。

「あのねぇ……変態なのは知ってたけどね、さすがにそれはどうかと思うんだけど」

 ルナすら呆れさせたその怪人は、ガシガシッと両腕を擦り合わせるとこう言いやがった。

「貴様っ! レジスタンスの一味だな!? 貴様らごときが我に敵うわけがない! この怪人カブト男、すとろんがぁが退治てくれるわぁ!!」

 ぶん! パグシャァ!!

 その途端、音を立てて飛んできた大きな石がカブト男の頭を強打する。

「古き良きヒーローを汚すんじゃないぃぃ!!」

 魂の叫びが響き渡った。

「おのれっ! いきなり後ろからとは卑怯だぞ!!」

 頭が砕けそうな一撃になんとか耐えたカブト男が涙声で叫んだ。非難轟々だが、貴様に文句を言う資格はあるまい、変態で痴漢なんだし。

「悪の暴力に屈せず恐怖と戦う正義の気力…人それを『勇気』という」

 月の光をバックにビルの上に立つ人影が変態に向かってこう言い放った。この人物にカブト男の注意が逸れている間にルナとフレンダーが避難している。

「誰だっ!」

 正体が分かり切っていても、謎の人影にこう問いかけるのが悪人の礼儀である。

「キサマらに名乗る名前は無いぃ!!」

 いや、勿論はにゃ〜んなのだが、かつて憧れた往年のヒーローを汚されたはにゃ〜んは怒りで半泣きになるほど怒っていたのである。怪人のお約束に付き合う気は毛頭無かった。

「とぁぁぁっ!」

 某機械ロボのROMなお兄さんの様なかけ声とポーズではにゃ〜んがビルの上から飛び降りた。月の光に包まれたはにゃ〜んは空中で一回転すると、そのまま怪人に攻撃を仕掛ける。

「天誅宙心拳、旋風蹴りっ!!」

「ふっ、先ほどは不意をつかれただけだ! そんなトロイ攻撃を喰らうかよっ!!」

 カシュン! と言う音を残して怪人が消える。目に見えない程の移動速度、それが音だけが迫り来る痴漢の正体だったのである。ちなみに科学考証は禁止である。

「ふっ、我の別名を教えてやる! 盗撮に命を賭けた鬼! その名も映徒万! 額と胸の8の字は伊達では無いわっ!」

 この変態、本名を万次郎と言うらしい。

 ひかる〜ナニ、ひかる○○、ひーかるー〔検閲削除〕〜、逝こう女体の地平線〜、奔れ映徒万! (以下省略) 

 調子に乗って歌いながら、消え去っては攻撃と一撃離脱を繰り返すカブト男。あまりの移動速度に命中率は高くないのが幸いだが、このままでは一方的に攻撃されてしまう。危うしはにゃ〜ん

 しかし、この時既にカブト男は致命的なミスを犯していた。そう、こっそりこの戦いを観察していたある科学者が心のヒーロー(8の人)を侮辱され怒り狂っていたのである。

 故に科学者の次の行動はこうであった。ある戦闘兵器を送り出すと、居所がばれないようにダミーを経由したスクランブル回線を使いルナに電話をかけたのである。

「あっあー、ルナ君? 試作品だがはにゃ〜んの強化パーツを送っといたから。そうそう、前に頼まれてたヤツ。大丈夫、直ぐに着くよ。使い方はフレンダーにデータを送るから調べてくれる? うん、じゃあよろしく」

 こうして怪人の敗北は決定した。ついでにはにゃ〜んへ試練が与えられる事も。



「くそう、ライダーを侮辱するよーなヤツに負けたくないぞ」

 唇を噛み締めながら悔しがってもはにゃ〜んに出来る事は少ない。カウンターを狙ってタイミングを計っているのだが、チャンスが来ないのである。自分がもう少し反応速度か移動速度が早ければ……だが無いものねだりをしてもしょうがない。はにゃ〜んはボロボロになってもチャンスが来るまで耐え抜く覚悟を決めた。これまでの戦いではにゃ〜んにも戦士としての心構えが備わってきていたのだ。

 まあ、結果として、はにゃ〜んに必要だったのは傷つく覚悟では無かったのだが……少なくとも身体については。

 バチバチバチバチ!!

「ゲフッ!」

 突然の事だった。はにゃ〜んの後ろから放たれた電撃が怪人を打ち据えたのである。

「えーい!」
 チャンスを逃さずはにゃ〜んが怪人を蹴り飛ばす。残念ながら致命傷にはなるまいが、戦いを仕切り直す事は出来る。今サポートしてくれたのは誰だろう? はにゃ〜んはお礼を言おうと振り向いてようやく気付いた。月明かりに照らされる鋼の巨人に…巨人は胸の装甲ハッチを開いたまま、主を待っていた。

「は〜ちゃん! それはレジスタンス技術部が開発したは〜ちゃんのサポートメカ『機動更衣室ペガス』よっ! ハッチの中に飛び込んで!!」

 ルナが叫んで指示をだす。はにゃ〜んは良く解らないモノの即座にルナの指示に従った。信頼関係がバッチリと言えば聞こえが良いが、本当は…まあ調教は順調らしいとだけ言っておこう。

 はにゃ〜んが飛び込んだ途端、ペガスの胸部ハッチが閉じる。そして、内部が光に包まれはにゃ〜んへ新たな力を与えた。

 光は一瞬で収まり、はにゃ〜んはペガスの背中から飛び出していた。その身にセーラー服を纏って。〈セーラー服高機動モードでりんがー〉それがはにゃ〜んに与えられた力の名前だった。

「わ〜ん! ナニコレ恥ずかしいよぉ〜!!」

 自分の姿に羞恥心を覚えたはにゃ〜んが嘆く。赤面してスカートを押さえるその姿は大変に可愛らしいのだが……。

「は〜ちゃん。露出度は下がってるのよ?」

 ルナのツッコミは最もだった。

「えーい、次から次へと不意打ちばかり! もっと正々堂々と闘えんのかぁ!?」

 戦場に復帰したカブト男のセリフだが油断をした方が悪いと思うのだが。ペガスなんか堂々と正面に着地したんだし…。それはともかくはにゃ〜んのコスチュームが変化している事に気付いたカブト男は途端にこう叫んだ。

「ちょっと待ってくれ! その姿を一通り撮影するからっ!」

「撮影されてたまるかぁ!!」

 戦闘中にボケてはにゃ〜ん怒りの電光パンチを喰らうカブト男である。ある意味さすがの変態であった。

「むぅ〜、では動けぬ様にお仕置きしてからじっくりと……って、うぎゃぁ〜」

 高機動モードの名は伊達じゃなかった。はにゃ〜んは上体をの字に振り出すと、高速の体重移動を利用して左右のパンチを連打していったのである。見事なデンプシーロールであった。

「うごっ、めきゃ、うきゅ、げこっ、のごっ、ごへ、うぎゃ」

 ボコボコにされていくカブト男。しかし、セーラー服少女などと言う餌を目の前にして諦めるような根性無しではペドロリ軍団の幹部は務まらないのである。ヤツらは常識を越えた変態なのだから。

「うぬっ、やられはせん! やられはせんぞぉ! キサマのその姿を360度撮影するまではやられはせ〜ん!!」

 変態の雄叫びであった。あまりの迫力にはにゃ〜んの背筋が凍る。出来れば相手にしたくないだろうがコレが君の宿命だから仕方がない。

「きゃすとおふ!!」

 突如カブト男が叫んだ。すると、カブト男の身体を包む装甲? が全てはじけ飛んでいく。残ったのは妖しい仮面と赤褌のみであった。ちなみに褌の長さは八尺である。

「すとろんがぁなら脱ぐなぁ!!!」 

 叫んだ所で仕方ないのだが叫ばずにはいられない。

「筋肉はゴリラ! 牙は狼! 萌える瞳は原始の煩悩か!! 不利な法律無理矢理変えて、灯せロリペド青信号! 変態(ゆうしゃ)特急エイトガイン! 定刻通りに只今到着!!」

 紛う事なき変態が自己アピールしていた。色んなモノに喧嘩を売っている様だ。

「そんな特急、廃線にしてやるうっ!!」

 はにゃ〜んの殺意もMAXである。しかし……。

「ふははっ! 遅いっ! 遅いぞぉ!!」

 裸の変態ははにゃ〜んよりもさらに高速だった。畏るべき速度ではにゃ〜んの死角に回り込みパシャパシャと撮影していく。幸いと言って良いのか攻撃はしてこない。もっとも、目の前でチラチラ動く赤褌が畏るべき精神攻撃になっているのだが。

「気持ち悪いから、来るなぁ!!」

 怒りと羞恥、そして嫌悪からはにゃ〜んはマジ泣き寸前であった。

「は〜ちゃん! ペガスでもう一段上の変身が出来るわ! 小回りは利かなくなるけど直線スピードは上がるから、それで何とかしてっ!!」

 それを聞いてペガスへ駆け込むはにゃ〜ん、何となく変態から少しでも離れたかっただけの様な気もするが追求はしないでおこう。

「変身とな? 先ほどの変身シーンは撮り逃したからのう。今度こそは!!」

 変態がなにやら決意している。無意味なのだが。

 はにゃ〜んがもう一度ペガスの背中から飛び出してくる。今度の姿はダッフルコート、背中に天使の羽根付きリュック。これこそが〈ダッフルコート重装甲突撃モードがーでぃん〉通称突撃うぐぅである。

「なんだとー! それでもう終わりかぁ〜!!」

 怪人が血涙を流して文句を言っていた。

「当たり前よ。それは機動更衣室ペガス! は〜ちゃんのお着替えを誰にも見せない為のシステムだもの!! (私は例外だけどね♪)」

 ペガス内の特殊カメラがはにゃ〜んの着替えシーンを完全記録しているのは製作者とルナだけの秘密である。

「かーいい女の子が変身するのにそんなごっつい更衣室使っちゃダメー!! やっぱりバトンを持って、キラキラーのフワフワーのクルクルーって! 一瞬裸になるのも大事なお約束〜ぅ!!」

 カブト男が血涙の量を大幅に増やしつつ、悲痛な魂の叫びを響かせた。しょせんはルナとはにゃ〜んに華麗にスルーされてしまう戯言なのだが。

「じぐぢょ〜!! こうなったら一枚づつひっぱがしながら撮影してやるぅ〜」

 カメラも股間の音撃棒も準備万端であった。変態の執念ココに極まれりである。とは言え決着の時が来たのだろう。双方共これ以上の奥の手は無いのだから(作者も飽きてきたし)

「えーい!」

 はにゃ〜んは試しに突撃してみた。どうせ回避されるだろうが機動性を確かめない事には戦いにならない。

 スババババッ!

 ソニックブームが路面を剔る。そのくせ周囲の建物には被害が無いのが不思議だが気にしてはイケナイ。

 どうやら装甲、速度共に申し分が無い。露出も少なく、女物とは言えコートなので恥ずかしさも最低限である。思い切って闘えそうだった。しかし、機動性は良くない。敵を追尾仕切れないのだ。これでは攻撃が当たらない。

「次こそは激写ぁ!!」

 カブト男のテンションもMAXらしい、精神衛生上、あの変態を直ぐにも消さなければ、はにゃ〜んの心にトラウマが残りかねない。

「当てる為には罠を張るしかないよね? これだけの高速で動いていればお姉ちゃんには見られないだろうし、恥ずかしさは一時のモノ」

 はにゃ〜んは覚悟を決めた。と言うより恥じを捨てたと言った方が正しいかも知れない。ある意味でそれは最終手段の名に相応しい行動だった。

「ふははははっ、幾ら早くとも、そんな直線的な攻撃に当たる筈が……」

 カブト男のセリフは途中で途切れた。何故ならば……。

「お兄ちゃ〜ん♪」

 両手を広げたはにゃ〜んが満面の笑みで駆け寄って来たのだから。この時、カブト男が自分たちがマッハ単位の速度で戦闘中だったと言う事実を忘れたとて誰が責められようか? 

 後の事は語るまい……少々リピドー過多な一人の戦士はこうして敗北したのである。



「毎回毎回、大変な事ばかり押しつけちゃってごめんね〜」

 帰り道、ルナははにゃ〜んに謝っていた。

「ううん、気にしなくて良いよ。闘えるのはボクだけだもの」

 はにゃ〜んのセリフは健気なものだ。

「それより、疲れちゃったから早く帰ろう?」

 はにゃ〜んは心身共に疲れていたのであまり喋りたくなかった。そのことを察したルナもはにゃ〜んを労ることにしてこう言った。

「それじゃあケーキを買って帰りましょうか? 疲れてる時には甘いモノが良いしね。帰ったらは〜ちゃんが好きなハーブティも入れてあげる」

「ホント? じゃあお店が閉まっちゃう前に早く行こうよぉ♪」

 途端に元気が出るあたりが、はにゃ〜んの少女化が着実に進行している証拠なのかも知れない。

『それにしても……あの怪人って何がしたかったのかしら? は〜ちゃんに相談したかったけど疲れてるみたいだし止めておきましょう。持ってたカメラに何か情報が残っていれば良いんだけど』

 こうしてフレンダーとペガスの記録、そしてカブト男の機材は徹底的に解析され、はにゃ〜んが隠して置きたかった最期の戦いの全貌が明らかにされてしまうのであった。知らぬは本人ばかりなりである。

「わーん! なんで最期のシーンがプロマイド化されてるのさぁ〜!!」

 泣いた所で手遅れである。自分の詰めの甘さを恨みたまえ。ちなみにこのプロマイド、レジスタンス男性隊員を中心に利益を上げ。ルナの懐を大いに暖めた事を追記しておく。


 あけましておめでとうございます。

 年末になると電波が降りてきます。宇宙の意志が儂に変な話を書かせるのです。ですから儂は悪くない(マテ

 それにしてもカブト男は何をしたかったのでしょう? 儂にも全く解りません(ぉ

 多分コレクションを充実させたかったとか、ろくな答えは帰ってこないと思います。ある意味ペド王様を越えちゃった変態ですからねぇ。

 こういうキャラを思いつく儂が一番おかしいってのは言いっこ無しです。全て宇宙の意志が悪いんですから(ダカラマテ

 まともな話も書きたいんですけどねぇ……どうしたもんやら。


 はい、例によって年末年始恒例、電波作品の修正版です。

 めんどくさいので後書きもそのままと言う真に漢らしい仕様でお送りいたしております(爆)。

戻る