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この作品はシェアワールド「らいか大作戦」の一部である
【 MOE-DOLL根幹設定】並びに『DOLL王国と惑星連合との同盟』を最終的に予定されているされている、
【若葉のDOLL 萌ゆる戦乙女】を根幹作品とする

【若葉ワールド】

を前提として書かれた作品です。
DOLLについてより詳しくはこちら
大本である【らいか大作戦】は、
こちらを 参照してください。


ハンター

作 OYAZI


「んふふふふ・・・、もう逃げれないよぉ・・・君はボクを追いつめたつもりだろうけど、ボクを追ってこの廃墟に入ってきた瞬間に君の敗北は決定してるんだからねっ♪」

 ボクは今お仕事中だ。ボクのお仕事は悪い事をした人(DOLL)を捕まえる事・・・今回のターゲットは貴金属や宝石が欲しいってだけで幾つもの森林をつぶした人だ。

「まったく・・・DOLLになったのに物欲が抜けきらないなんて・・・しかも、にわか女の癖に装身具が欲しいからって自然破壊?・・・DOLL失格だね・・・もっとも、大部分は武器を作るのに使ったみたいだけど・・・」

 ボクの呟きに合わせてトレードマークのポニーテールとうさ耳がピコピコ揺れる。ボクのうさ耳は敵の動きを正確にとらえるソナーだし、あちこちに偽装して設置したセンサーがボクにターゲットの位置を知らせてくる。ボクには君の動きは筒抜けなんだよ? はい、そこはビンゴ♪

 ドッカーン!!

「くすっ、旧式の地雷なのに簡単に引っかかるなんて・・・だいぶ精神的に追いつめられて来たかな?」

 ボクが仕掛けているのはブービートラップってヤツ♪ 今回は対戦車地雷を使ってみました〜♪ チョット足下をセンサーでチェックすればすむ事なのに・・・こうも簡単に引っかかったって事はボクを探すのに全力を注いでるって事かな?

 彼女は今までもいろんなトラップに引っかかってくれてる。一番笑えたのがドアの上のバケツ〜♪ しかも、バケツの中に入れた薬品のせいで幾つか武器が使えなくなってたし・・・ここ一番のヒットでしたよ〜♪ 後で映像をエプル様にも見せてあげよ〜っと♪

「ダミーα、ポイントAに移動♪」

 ボクはダミーをおとりに使うと自分も移動する。このダミーはナノマシンに霧をまとわせて映像を投射しただけの簡単な物なんだけど、お手軽に作れるし操作も簡単な優れ物♪ もちろん、重量なんかをチェックすれば簡単にダミーだってばれるんだけど・・・。チョット冷静さを無くしてやると結構引っかかってくれるんだよね〜。

「ようやく見つけたぞ! 小ネズミめ〜!!」

 うんうん♪ 人間、求める物を苦労して見つけた時には興奮して冷静さを無くすモノだよねぇ♪ でもね〜、それはハズレだよん♪

 ターゲットはダミーにフェイザーを連射する、おっと、ハンドガンまで連射ですかぁ? 無駄弾を使ってると後で困るよぉ♪ ボクにとっては好都合だけどね〜。色々武器は用意してたみたいだけど・・・罠に削られて残ったのは基本の装備・・・それを無駄に使ってるようじゃボクには勝てないぞぉ♪

「なにっ? くっ、ダミーか・・・卑怯者! とっとと出てこい!」

 ふーん、卑怯者と言いますかぁ? ちょっぴりお仕置きしたい気分ですねぇ♪ では、こんな手はいかがでしょうかぁ?

「くっくっく、初めは引っかかったが、そう何度もだまされないぞ!」

 ボクはダミーβからθまでを一度に出した。出したダミーは全部で8体、そう、特別製のダミーを一体混ぜておいたの♪ ふふっ、彼女はボクの罠に気付くかな?

「重量を感知すればこの程度のダミー・・・そこだっ!!」

 へぇ〜、あんな大口径砲も持ってたんだぁ・・・でも武器ってのは敵に当たらなきゃ意味無いんだよねえ♪

 バシュン! 

 彼女の大口径フェイザーは見事に命中しました〜、もちろん特別製のダミーにだけどね♪ んで何処が特別かって言うと〜。

 ブオン! バシュシュン!!

 反射させて、攻撃を跳ね返したりして♪

「なにっ!? うわぁ〜!!」

 今回のダミーにはリフレクターシールドを仕込んどいたんだよねぇ♪ まともに喰らったみたいだけど・・・彼女の防御力なら生きてるでしょ♪ たぶん今回は重量をチェックしたんだろうけど・・・世の中には重力制御ってモノもあるんだよ♪

 リフレクターシールドって言うのは、文字通り攻撃を反射する盾ね、ただし、反射出来るのはエネルギー系の攻撃だけだし、正確に敵に反射させるにはかなり高度な演算を瞬時にこなさなきゃいけない。使いこなせるのは情報集積タイプのDOLLだけじゃないかな? でも普通は情報集積タイプのDOLLは接近戦なんてしないからねぇ、まず使う人はいないね。たぶん実戦で使ってるのはボクくらいじゃ無いかな? だって、戦闘タイプなら使う機会はあるだろうけど・・・使いこなせない人がむやみに使って味方に反射したら困るでしょ?

 そう、ボクは情報集積タイプのDOLLのくせに接近戦を好む変わり者だ。もっともボクの処理能力は低い、ポーンクラスの能力でしかないからね。でもそんなボクがコキュートス四天王なんて呼ばれて恐れられてるから世の中わからないよね? それはボクに特殊な能力があるからこそなんだけど・・・。さて、十分に遊んだし、そろそろ決着をつけますかぁ♪

「元ナイト、イザーク・ライフス。貴官を逮捕する!」

 ボクは堂々と出ていく、彼女・・・イザークはピクリとも動かない・・・・・・かなり消耗しただろうし彼女に残された手はっと・・・。

「死ねい!!」

 ニヤッ

 ボクは思い通りの展開にほくそ笑んだ。そう彼女には油断させておいての格闘くらいしか手は無いはず。手持ちの銃器は全部使い切ったし、自分で壊したりもしたしねえ。もっとも白兵戦を得意とする彼女の事だから自信が有ったんだろうけど・・・。

「遅いよっ・・・」

 ボクは彼女のパンチをかいくぐると胸、DOLLコアのある辺りに掌底を叩き込んだ! ふっ、ボクに武術で勝とうなんて1000年早いやい! イザークは仰向けに吹っ飛ぶ。

「ふんっ、大したダメージは無い・・・今直ぐ殺してやる!!」

 おやおや、イザークは起きあがろうとしながらボクを脅してくるけど・・・。

「君・・・バカでしょ?」

「何だと? 今直ぐ殺してやるう!!」

 そう言って起きあがろうとするけど起きあがれない・・・装甲が重いんだね・・・。

「自分のDOLLコアが封印されてるのに気付かないなんてバカ以外に言い様が有る?」

 そう、ボクにはDOLLコアを一時的に封印する能力がある。DOLLコアを封じられるとDOLLとしての能力が一切使えなくなるんだ。もちろんDOLLの怪力もなくなるから、今の彼女には見た目と同じ少女としての体力しか無いんだよね。今の彼女の状態は少女が金属製の鎧を着込んでるのと同じなんだ・・・重装甲だから重いだろうし、動けなくても不思議は無いけど・・・それに気付かないのは間抜けだね♪

「絶対に殺すっ!!」

 自分の装甲の重みで起きあがれない癖に・・・殺すも何もないもんだ・・・ボクはチョット呆れてしまった。・・・・・・でも、ワイエプル様なら平気で起きあがってボクを殺せそうだな・・・あう・・・怖いことは考えちゃダメッ!

「ちっ、ならばっ・・・」

 おおっと、装甲を強制排除して向かって来ますか♪ 手には高速振動ナイフ。まあ、並の相手なら勝てるかも知れないけどね・・・あいにくボクは並じゃない! ボクは重力を制御して手の平に武器を作り出す。強力な重力波を束ねて作ったナイフ・・・名付けてグラビティ・ブレード! ぶっちゃけた話、疑似ブラックホールで敵をぶん殴るだけなんだけど、誰にでも出来る技じゃ無いんだよ〜。もちろん自慢だけど♪ ボクは重力制御を戦闘に応用する事で攻撃力の不足を補っている。DOLLコアの封印能力もあるし、ボクに勝てる人は数える程しかいないんだぞっ♪

 バキーン!!

 勝負はあっけなくついた。ボクの武器はイザークのナイフを叩き折り、その切っ先をイザークの喉に突きつけていた。

「改めて・・・イザーク・ライフス・・・君を逮捕します。反省はコキュートス監獄でゆっくりとするんだね・・・」

「何故だ! 貴様はコキュートス四天王の一人 氷結のジュデッカだろう!! 貴様はワイエプルにも勝てない筈だ!!」

 『氷結』って言うのはボクの二つ名。あまりの悪辣さに心が凍り付くって意味らしい・・・失礼だよねぇ? 他にも『いじめっ子』とか『トラップマスター』とか色々言われてるみたいだけど・・・。

「確かにボクはジュデッカだし、師匠にも勝てない・・・それが?」

「なのに何故、私が負ける? スペック上では私の方がワイエプルより戦闘力が高いと言うのに!!」

「スペックなんて当てにならない・・・それにどんな優れた武器も当たらなきゃ意味が無い・・・どんな強力な武器を装備しても師匠を越えた事にはならない、師匠ならナイフだけで・・・いや、素手だとしてもボクを倒せる」

「何だと!?」

「君は武器開発技術者としては優秀かも知れないけど・・・戦士としては三流だった・・・それだけだよ」

 ボクは重力を操作してイザークを動けなくしてから捕縛する。今日はなんだか簀巻きの気分♪ こんな時の犯罪者の悔しそうな顔が何とも言えず笑えるんだよねぇ♪

 ボクの今回の仕事はこれでお終い。ボクの元の種族は狩られる側だった・・・か弱いうさぎ・・・逃げる事で命を繋いできた種族・・・・・・でも、今ではボクが猛獣ならぬ犯罪者を狩るハンターだ。ボクは一仕事終えた充実感を感じつつ帰路についた。
  












 ピー♪ ピー♪ ピー♪ ピー♪

「エマージェンシー? 四天王は全員集合って何があったの?」

 どうやら緊急事態らしい・・・ボクは大急ぎで戻らなきゃいけない。迷わずフルスロットルでワープする。あっ・・・イザーク君つぶれないかな?

 ・・・・・・。

 ・・・・・・。

 ・・・・・・。

「ああっ! ジュデッカ様。お待ちしておりました、一緒に止めてくださいませー」

「ヤダ〜! 放してよ〜! ボクはお祭りに行くんだ〜〜〜!!」

 ボクはあまりの光景に絶句していた・・・どうやらクイーン・フェノミナ様が遊びに行きたくてだだをこねてるらしい・・・。

「黙ってないで手伝ってくださいましー」

 確かにボクたち四天王が全員そろえばDOLLクイーンですら止められるって言われてはいるけど・・・ホントにやらせる気!?

「ああっ、早く止めてくださいましー」

 ボクは側近の悲鳴を聞きながら脱力していた・・・何時までも・・・何時までも・・・イザーク君生きてるかな〜等と頭の隅で考えつつ・・・・・・。

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