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「どうしたものかねぇ」おばちゃんはそびえたつ”山”を見上げながら、考えていた。
「せっかくの皆の好意だし・・・むだには出来ないねぇ」
「今しがた”さんこう”が60トンの・・・」扉をあけ、助手が息を切らせながらそう連絡してきた。
「なんだってそんなに集まるんだい?」集計させた”ブツ”に、頭をかかえるおばちゃん。
「TS9の活躍は近隣惑星に有名ですし・・・それに皆お祭り好きですから・・・」
助手の言葉におばちゃんは重い気持ちになっていった。
「これ以上増えたら・・・どうしようもなくなるよぉ」そう言って、追加になったものの対処を考え始めた時
「今入港した”あいくる”が35トンの・・・・」別な助手が駆け込んで報告を始めた時、おばちゃんは持っていたボードを投げ出した(爆)

「司令代理・・・皆の好意を無にしたくないんだよ」おばちゃんはかわねこ少尉にそう言ってリストを差し出した。
「でも、よく集まったもんにゃぁ・・・」リストを見ながら答える少尉。
「なんでも、近隣惑星での救助活動でのお礼とか・・・」リストを脇から覗き込んで説明するれも副司令。
「連合のそういった行為自体無償なんだがにゃぁ・・・」
「ですが、相手にとっては・・・こういった事を行うくらいのものだったんでしょう・・・」
「それは判るにゃ」そう言ってため息を付く少尉。
「だけど、こんなに集まるとそれ目的と言われかねにゃいにゃ」
「ですが・・・代理、無下に断ることも相手に失礼ですから」
「そうにゃんだよにゃ〜」
「「どうしましょう(かねぇ)」」
ため息を付きながら考え込んでいる二人。
「まったくにゃぁ」それにあわせて少尉も答えを出せないでいた。

ぐぅ〜きゅるきゅるX3(爆)

3人のお腹が同時に音を立てた。
「「あはははは」」苦笑する少尉と副司令。
「今日のランチはなにかにゃ?」そう目の前のおばちゃんに聞くと
「Aランチはお子様ランチですよ」そう答えるおばちゃん。
「新鮮なフルーツとデザートがたくさんありますから・・・」
「新鮮なフルーツ、デザート・・・」おばちゃんの話を聞いて考え出す少尉。
「すると・・・これも、これも、これだってあるんにゃ・・・」自分の考えにニヤリとする少尉。
「ぼくの考えを聞いてくれにゃいかにゃ?」かわねこ少尉は、ランチを目の前にしながら話し始めた。


交流?

原案かわねぎ様   keyswitch様   もぐたん様   ひめくり様
作:kagerou6





「それでは最後に審査員を紹介しましょう」特設会場にセットされたステージで司会はそう言い、脇に座っている二人に手を向けた。
「委員長であります、おなじみ食堂のおばちゃん!」そう言うと参加選手が歓声を上げる。
「もう一人はおなじみ・・・TS9のお子様ランチ評論家ピナフォア嬢
そうすると参加選手以外から歓声が上がる(笑)

「それでは第1回?TS9創作お子様ランチぐらんぷり開始!

司会の言葉に合わせて後で花火が上がり、それを合図に皆がお子様ランチを作り始めた(笑)
あの時相談していたのは、近隣惑星から頂いた食材をどうするかだったのである。


「う〜ん、皆のりがよくて助かるにゃぁ」かわねこ少尉はそんな皆を見て呟いた。
「食材を無駄にしなくて済みますし、新しいメニューの開発も出来ますからね」
「それに”ぐらんぷり”を取ったメニューをTS9にいる全員が食べるんにゃ・・・共通の話題が出来れば、交流がもっと上手く行くはずにゃ」
「そこまで考えていたのですか?」少尉の言葉に驚く副司令。
「職員は団結力はもうあるにゃ・・・でも」そう言い、観客席を指差す。
「ここに来る人にもそれを持って貰いたいんにゃ・・・お互いを知る事が争いをなくす第1歩なんにゃから」少尉の言葉に副司令は頷いた。

「どうやら自慢の料理が完成したようです」司会はそう言って、テーブルに並んだお子様ランチに近付いて行く。
「さすがに自慢するだけあってかなりの出来だと私は思いますね」そう言うと、審査委員のピナフォアの口元が段々緩んでくる(笑)
「審査方式ですが・・・参加50人のお子様ランチを0.1人前取り分け、お二人の審査委員に試食していただき・・・」そう司会が言っている最中に、ピナフォアはテーブルに近付き食べ始めている(爆)
「お二人の気に入ったもの5つを出していただき・・・」と、観客席に向かって言う司会の影で食べ続けるピナフォア(爆)
「それを改めて0.5人前ずつ試食して貰い、総合点が一番高かったものをぐらんぷりとします」そう言い終わった時、ピナフォアは最後の一口を口に入れた(笑)
司会が振り向いた時、そこには食べ終わって笑顔のピナフォアの顔があった。
「えぇ・・・もう?」驚いている司会に、こっくり頷くピナフォア。
「じゃああたしは」おばちゃんも食べ終わり、ピナフォアと相談を始めた。
「えーとぉ、3番7番15番22番49番50番でーす」と、代表で言うピナフォア。
余りに速い二人に司会は口をあけたままになってしまった。

「そ、それでは・・・続きまして2回目の試食を・・・」司会がそう言う後で、大会サポートが手際よく0.5人前ずつ盛り付けを終えていた。
「・・・ではこの5つの中で・・・」司会がそう言い出した頃

どっごぉぉぉぉぉぉん!!!

突然、轟音がして天井から宇宙船が落ちてきた(爆)

「あたた・・・アメリア、またなにかに突っ込んだわねぇ」フェノミナは這い出しながらそう言った。
「あたたたたたた・・・計算間違ってないですかクイーン様・・・」同じように這い出しながら廻りを見るアメリア。
「ちゃんと座標指示出したもん・・・」「操縦間違ってないもん」お互いそんな事を言いケンカになりそうになった時、二人の目にお子様ランチが映った(笑)

「「あ、お子様ランチぃ〜(はーと)」」

さっきまでケンカしそうだった二人は、じっとテーブルのお子様ランチに目を向けている。
「あれは・・・」「きっと・・・」

「「私達の為にあるのよネ!」」

そう言い互いを見つめる二人。
「それじゃあ・・」「ええ、もちろん・・・」二人はそう言い、互いの手を取って仲良くテーブルに座った(笑)
「「美味しそうだにゃ」」テーブルのお子様ランチを見つめる二人は、さっきの事なんて忘れている(笑)
「私の好きなたこさんウインナ―がいっぱい♪」
「こっちはケチャップたっぷりのチキンライスにゃ〜♪」
沢山のお子様ランチの前に、二人の中から”理性”が消えていた(笑)
廻りにいる”異星人”も、”沢山のお子様ランチ”の前では些細なことでしかないのだ(爆)
二人はしっかりスプーンを握って、何から食べるか考え始めていた(爆)
「「いっただっきまーす」」二人はそう言うと、一口ピラフを口にしていた。
「「う〜ん、美味しい」」満足そうな笑顔が二人の顔に浮かび上がる(爆)
「たこさんウインナー、うっれっしいなぁ♪」と、アメリア。
「プリンとチェリーとウサギさんと・・・あぁしあわせ♪」と、フェノミナ(笑)
そして、テーブルにあったすべてのお子様ランチは無くなった(笑)

「「ふぅ・・・美味しかった♪」」
スプーンを置いて最後のジュースを飲み干し、廻りに人がいる事に初めて気付く二人(爆)
「「あ、あれ?」」自分に集まっている視線に気付いて、きょろきょろ廻りを見る二人。

「「ここどこ?」」その言葉に廻りで見ていた人がこけた(笑)

「はぁ・・・地球行く途中でにゃったんね」かわねこ少尉はアメリアから話を聞いていた。
「ええ、行きなれているので間違い無いはずなんだけど・・・」
「なぜか座標入力間違って?」首をかしげているアメリア。
「あはは・・・それは災難だったにゃね」冷や汗をかきながら少尉は答えた。

実はアメリア、ピナフォアのDOLLコアに誘われて来てしまったのである。
ピナフォアがお子様ランチを食べている信号に、お子様ランチの事を考えていたアメリアのDOLLコアが反応。
無意識に座標を変更した事によるのである(笑)
さすがはアメリアって事なのだろう(爆)

「しかし、こまったにゃぁ」少尉は腕を組んでいた。
「え?」かわねこを見つめる二人。
「二人が落ちてきたので・・・」そう言いながらピナフォアとおばちゃんを指差す。
「気を失ってしまったんにゃ」少尉の説明に二人の顔に縦縞が浮かぶ(爆)
「私達が代わりじゃだめですか」話を聞いていたフェノミナがそう言い出した。
「私達のせいだもの・・・それに食べちゃったし」スプーンを持ったままで言うフェノミナ。
「そうにゃね」少尉はそう言ってマイクを握った。

「「「美味しい(にゃ)」」」優勝したお子様ランチを二人と一緒に食べる少尉。
2.5人前食べた上に、さらにお子様ランチを食べるのはDOLLのDOLLたるところなのだろう!
「この卵焼きが絶品で・・」「いや、たこさんウインナーの・・」きゃっきゃ言いながら食べている二人。
・・・ホントに似ているにゃ・・・その食べっぷりに、現役DOLLピナフォア(笑)と重ねながら少尉は見ていたのだ。
DOLLの証・・・メカ耳・・・も、気になっている原因だ。
”我々はMOE−DOLL,お前達を同化する”・・・例のセリフが二人から出てきたら・・・そう考えると心配でならないのである。
「ジュース、ミックスに変わっている」「ホント?・・・私好きなんだ」だけど、少尉の心配を他所にそんな雰囲気も無い二人。
・・・気のせいかにゃ?・・・
・・・まぁ、実害ないみたいにゃから良いかにゃ・・・食べることに夢中な二人にそう判断した少尉は、改めてお子様ランチを味わっていた。

「帰りは気をつけてにゃ」
「えぇ、今度はぶつからないようにしますから」そう言うアメリアに笑う少尉。
「これ・・・お土産にゃ・・・」そう言ってバックを渡すと、不思議な顔をする二人。
「記念にゃよ」そう言い、笑顔になる少尉。
「お子様ランチのレシピと・・・帰りのお弁当2つ」少尉の言葉に二人は笑顔に変わった。
「「じゃあねぇ」」手を振りドックから出ていく宇宙船。
「また来てねぇ」軽く言う少尉
「「約束だよ」」そう言いながらて二人は宇宙に戻っていった。


それから数年後・・・いや、もうちょっと後(笑)、連合とDOLLとの間に紛争が起き終結した。
終結後、DOLL艦隊を率いてTS9を表敬訪問したクイーンが
「約束どおりまた来たよ♪」そう言ってかわねこ”元”少尉に手を差し出した時、”元”少尉は2時間固まったままだったとか・・・







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