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「司令、お茶をお持ちしました」
「ああ、ありがとう。
 そこへ置いておいてくれるか?」
「分かりました。それでは失礼します。
 お仕事がんばってください♪」
「うむ」



「司令、今月の収支報告書ですが・・・」
「おや? 先ほどお茶を持ってきてくれたばかりじゃあ。そのときに一緒に持ってきてくれればよかったのに」
「何を言ってるんですか!? 私は副指令室で書類の山と格闘してたんですよ。
 司令にお茶を入れるなんて時間がどこにあるというのですか!? それもこれも・・・」
「…お説教なら後で聞くとして…
 じゃあさっきお茶を持ってきてくれたのは一体誰だったんだ? 指令書の方ばかり見ていたので、顔を見て無いんだが」
「心当たりは無いんですか?」
「聞いたことのある声だったから別に気にも留めなかったが………そういえばかなり違和感を感じたな」
「監視カメラの映像を確認してみますか?」
「………何故私の部屋に監視カメラなんてものがついてるんだ?」
「それは勿論、司令がちゃんとプレラットに萌えずにお仕事をなさっているかチェックするためです!」
「………否定できない自分が悲しい………」
「では…」



Machinery forever

キャラクター原案:かわねぎ様 OYAZI様 ひめくり様 もぐたん様
作:keyswitch



「………………」
「………………」
「かなり聞きにくいことなのだが…聞いていいかな?」
「答えられるかどうか自信がありませんが…どうぞ」
「彼女………本当に彼女だよな?」
「………この映像は、例え誰であろうと改ざんすることが出来ないようになっています。
 しかしこれを見る限り事実としか…あの活発な少女があんなにしおらしく………我が目を疑っています」
「その点に関しては、私も激しく同意する」
「何か天変地異の前触れではないでしょうか?」
「ここは宇宙基地だぞ。天変地異が起こる可能性は限りなくゼロに近い。
 ………が、宇宙嵐を含めてゼロで無いことは確かだな」
「とりあえず、監視態勢を強化しておくように指示しておきます」
「頼む」
「それで、彼女はどうするのですか?」
「どう・とは?」
「このまま放っておくかどうかです。
 確かに女の子らしくしていることは一向に構わないのですが…彼女をよく知っている人物があの姿を見ると…」
「十中八九ダメージを負うだろうな」
「十中八九ではなく、まず100%ダメージを負うかと。では何らかの対応を…」
「いや、まだ被害の報告は来ていない。とりあえず保留にしておこう。
 もしかすると一過性のことかもしれん」
「………………このデーターはどうします?」
「出来れば…厳重に封印しておいてくれ」
「分かりました」



「お昼はラウンジでご主人様とお茶を…早くご主人様こないかな〜♪」
「あの、お隣よろしいでしょうか?」
「あ、はい。ど………が、がお!?
「どうなされました?」
「あの………もしかして、頭でも強打したのですか?」
「? 何故そんなことを?」
「だって、何もかもがいつもとまるっきり反対です。
 明るくて、自由奔放があなたの売りじゃないんですか?」
「そんなものを売った覚えは無いのですが? 私はこれが普通だと思ったんですが?」
「絶対に普通じゃないですっ! これは何か悪いことが起こる前触れですっ!

 はっ! もしかしてご主人様があの人魚に取られちゃうとか!? 実は、すでにご主人様はプールであの人魚と………
 ダメです! ご主人様〜〜〜!!!」
「………なんなんでしょう、飛び出して行ってしまわれました。
 ラウンジでそんなに騒いでは、他にいらっしゃる方に迷惑でしょうに」
『がたがたがたっ!』
「…何故皆さん椅子から落ちてらっしゃるのですか?」
『いつもの言動とまるっきり違う!』



「アレが本当に彼女なのかね!」
「………しかし、現在彼女はこの基地に滞在中というデーターがありますし………まず間違いないかと」
「悪夢を見ている気がするんだが」
「同感です。
 もしかすると!?」
「な、なにかね?」
「彼女がこうなったのは、仕事のしすぎが原因では無いでしょうか?」
「………彼女に限ってはありえん………が、可能性はゼロでは無いだろうな」
「私たちには分からないところで、いろいろと大変なのかもしれません。
 彼女の活躍の場は広いですからね」
「とりあえず、1週間ほど休暇を出してみるか」
「…それがいいかもしれませんね…」



「いきなりお休みをいただけても・・・・何をしてよいのやら困ってしまいますね。
 さしあったっては、彼女たちとショッピングにでも行くとして…そのあとは………久しぶりに地元に帰るというのもいいかもしれませんね。

 とはいえ、今日のお仕事がのこってますから、ちゃっちゃと片付けちゃいましょう♪」
「あーっ! こんなところにいたんですかぁ。やっと見つけましたよぉ」
「おや、あなたは確か四天王の中の」
「あ・あれ? 何か反応が違う…
………えっと………そっくりさんと間違えたかな?」
「なにがですか?」
「上司に『あなたを直ちに本星へ連れて来い』って命を受けたんですが…ボクの記憶にあるあなたと、今のあなたが…別人に見えるのは気のせいなのかな?
 昔のあなたは、性格がすさまじくおちゃらけていたような記憶があるんですけど…」
「え? 私がおちゃらけですか?
 そんなことはありません! 私はいたってまじめで通っています!」
「確か1人称も『あたし』だったような…」
「気のせいですっ!
 とにかく、本星からの呼び出しならば重大なことに違いありません。すぐに行くことにしましょう」
「は・はい!
 ………何か調子狂っちゃうなぁ」





「久しぶりに本星へ来て………見てはいけないものを見た気がするのだが。
 確かアイツは、数日前に本星へ帰ってきたばかりだと聞いたんだが。辺境惑星から帰ってきてから、すさまじく有能になった気がするのは………気のせいか?」
「気のせいではないみたいですわ。数百年前の記録と照らし合わせても、時間当たりになおして1000%の作業をこなしています。
 しかも、大好きなお子様ランチを持っていっても『食事よりも仕事の方が大事』だと言ったそうです」
「あいつがか!?」
「わたくしも最初聞いたときは耳を疑いました。が、紛れも無い事実です。
 辺境惑星で、心変わりをしたとも考えられなくも無いですが…彼女の場合、それ以前にいろいろな惑星を旅していますから、こんな短時間でコレほどまでに変化するとじゃ考えられません。
 何か悪いことの前兆なのでしょうか?」
「………アイツがあの御方に似た姿をして働いているのを見ていると、どうも違和感が………て不気味に感じるのは気のせいだろうか?」
 黒き衣の少女と最古参の少女は、辺境の惑星から帰ってきてから、まるで人が変わったかのようにてきぱきと働く少女の姿を見ながら、首をかしげることしか出来なかった。



 そのころ、基地内の某研究室。メガネをかけた少女はしきりに首をかしげていた。
「………いったいどこにいってしまったのでしょう?
 この基地唯一の純粋なDOLL少女を基本として作った参号機は………」



電波4弾…ではありません。
某チャットで地雷を踏んでしまったために『3部作完結編』として書いたものです。
やっぱり固有名詞を使わず&セリフだけでまとめてみました。

最初の方で、今回のメインキャラロボットが『最年少少尉』だと思った人、何人いたでしょうか?
チャット中でそのようなことを匂わせていたり、前回のラストに隠し文字で入れたりしたので、そう方向付けしてると考えた方が多かったでしょうが…ぢつはその時点で今回のネタは浮かんでたりしました。
ひねくれてますね…私…
あ、タイトルに意味は全くありません。その場のノリだけです。



「あ、副司令、こんにちは〜♪」
「おや、元に戻ったみたいですね? 休暇は楽しみましたか?」
「へ? 元に戻った? それに休暇って?
 あたしはここ1週間ほど、基地の未確認区画のマッピングでダクトの中にいたんですが」
「………それは、迷子になったといいませんか?」
「そうともいいますね〜♪
 あ、1週間の休暇はちゃんとくれますよね?」
「………提出した休暇の日付は今日までになってます。明日からは通常通り勤務してください。
 とはいえ、あなたの場合、どこからどこまでが仕事なのかはっきりしない気もしますが…」
「え〜そんな〜  じゃあじゃあ、お子様ランチ100人前でもいいですから、何かください♪」
 すちゃっ
「じょ・冗談です、冗談ですからそのオーラハリセンをしまってください〜」
「問答無用! 1回どこかへ逝ってきなさい!」
「漢字が違う〜!」




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