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「ついに、例のメカが完成しました!」
「うわぁ…外見は本当に私そっくりに作ってありますね。まるで鏡みたい…
 ではすぐにでも実際に使用しましょう」
「え? でもまだ諸々のテストも済んでませんが」
「稼動させながらテストすればいいんです。
 私にとっては、かわねこ………もとい、ネコの手も借りたいくらいなんですから」
「了解しました、すぐに配置します。
 最初はこの基地及び周辺宙域の航行管理をさせますが、よろしいでしょうか?」
「ええ。あそこは神経を使う重労働の環境ですからね。マシンの耐久テストには持ってこいでしょう」



Machinery

キャラクター原案:かわねぎ様 七斬様
作:keyswitch




「こちら、貨物船すいんげる。基地への着艦許可を願いたい」
「了解しました。では、9番ポートへ着艦してください」
「お〜 これはこれは副司令。いつもながら美声ですなぁ」
「ありがとうございます。船長」
「どうですかな? 今宵お時間がありましたら、わたくしとお食事でも」
「今日の予定ですか?
 ………今日は午後6時以降は予定は入っていないので、それ以降でしたら」
「なんと! 私のために時間を取っていただけるのですか!?
 では、その時間になりましたらお迎えに参ります」
「はい。了解しました」



『乾杯♪』
「美しい景色ですね」
「なあに、副司令の美しさと比べたら、月とすっぽん・金魚とめだか・イソギンチャクと糸ミミズですよ」
「? ご冗談がお好きなのですね」
「いやぁ、はっはっは♪」
「ですが、私を美しいといってくださったことは、お世辞でもうれしいです」
「お世辞などではありません! 副司令の美しさは世界一・いや、宇宙一です!
 副司令の伴侶となる人間は、宇宙一の果報者ですっ!」
「そんな…」
「ところで、副司令のお隣の席にはどのような方が…」
「残念ながら、空席になっています。よい人がいればとは思っているのですが…」
「なんともったいない! もしよろしければ、私がその席に座りたいものです」
「………紳士である船長であれば…拒否はいたしませんわ………」
「………………今なんとおっしゃりました?」
「………2度も言わせないでください………」
「………」
「………」
「………」
「では…わたくしと共に、歩んでいただけますかな?」
「………はい…喜んで………」
「うおおおおおーーーっ!
 ついについについに、副司令にわたくしの真の想いが通じたぞおーーーっ!
 神よ! わたくしは今、猛烈に感謝しておりますぞーーーっ!」

「あの、船長? どうかなさいましたか?」
!!??………ごほん、お見苦しいところをお見せしてしまいました。
 それでは早速、我が家…もとい、わが船へお越しいただけますかな?」
「はい、喜んで」





「大変です!」
「何事ですか? そんなに慌てて」
「基地周辺の航行管理をしていたはずのテストバージョンメカレモ初号機が、いつの間にか基地内からいなくなっています!」
「なんですって!
 いったいどうして………」
「どうやら、AIが自己判断をして、誰かについていった模様です」
「じゃあ、この基地に停泊していた船のどれかに紛れ込んでしまい、この基地から…
 どの船に乗り込んだか判断できますか?」
「それが…全ての制御・管理を、チェックも兼ねてメカレモ初号機に任せていたので…細かいデーターが残っていないのです。
 現在、半径1光年以内にいる船を全てチェックしていますが、見つかるかどうかはなんともいえません」
「………まずいですね。もしコレがばれたら、職務怠慢といわれかねません。
 もっと司令がしっかりしてくれればよかったのですが、後の祭りでしかありませんね」
「で、どうなさるんですか?」
「………メカレモ初号機に取り付けておいた『自己消滅・機密保持自爆プログラム』は作動させられますか?」
「あれを使うのですか!? もし、人が乗っている船に一緒に乗り込んでいたら一緒に消滅…」
「あれは、誘拐…ではないですね・強奪されたのです。
 連合軍の極秘プロジェクトの試作機ということにしてしまえば何の問題もありません」
「そ・それは…」
「あなたも首にはなりたくないでしょう?
 とにかく、自己消滅シークェンスを作動させてください。今すぐに!」
「…わかりました。自己消滅・機密保持自爆プログラムのシークェンスを作動させます。
 起動から24時間後に爆発・消滅の予定です」
「その爆発規模は?」
「本体から半径0.1光秒(約3万km)です。万が一にでも星に降りていたら…」
「………そのときはそのときで考えましょう」





「副司令…」
「そんな呼び方はダメですよ。あ・な・た♪」
「………(感涙)
「船長、次の目的地まで後20時間ですが」
「君! 何をバカなことを言っているのかね!?
 わたくしと副司令は、現在ハネムーン中なのだぞ? 仕事など後回しに決まっておろうが!
 すぐに目的地を、バカンス惑星へ変更するんだ」
「また『副司令』だなんて…怒っちゃいますよ♪」
「いやあ…すまん。つい癖で…」
(何か見ているこっちが恥ずかしいというか…)
 そんなことできるわけ無いじゃないですか。とはいえ、たしかに『らぶらぶ』ですから、仕事の話をするのは野暮かもしれませんね。
 とりあえず今載せている荷物はボク一人で責任持って届けますよ。
 船長たちは、搭載してあるシャトルで『2人っきりで』観光用の無人惑星へ向かってください。
 予約もしておきますし、48時間で到着できる様にシャトルもプログラムしておきますから」
「すまんな、気を使わせてしまって」
「いいんですよ。馬にけられたくはありません。水入らず『2人っきりで』行ってきてください。
 あ、船長。今回の件は後日でもいいですので、依頼主への事後報告書として書面にまとめておいてくださいね。
 仮にも
社主なんですから」
仮にもとは失礼な!………と言いたいところだが、今回ばかりはその言葉に甘えさせてもらおう。気を使わせてしまってすまないな。
 では行こうか…副司令」
「まだそんな言い方を…だめよ、あ・な・た♪」
「すまなかった。お………おまえ」



 その後2人(?)がどうなったかは、誰も知らない………




連続電波第2弾でした。
今回は最後の一言以外、セリフ『のみ』で書いてみました。誰がどのセリフかは………言わずもがなですか?
例によって(船の名前だけは出ましたが)、あえて固有名詞は使用しませんでした。でも誰がどのセリフかは…判りますよね。
(あ、仮設定キャラ「研究所員A」という人物だけは今回限りです。絶対に『眼鏡をかけたMAD小学生』ではありませんので、お間違えの無いように。
 まぁ、彼女ならこんなセリフのやり取りは絶対にしないでしょうが…もっとややこしくするでしょう(ぉぃ))
ちなみに、作中の『月とすっぽん・金魚とめだか・イソギンチャクと糸ミミズ』というセリフは、とあるアニメ映画のセリフの一部です。

しかし…こんな電波ばっかり降りてくる私って………(汗)


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