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「ちょっといいかしら?」
「おや、副司令。どうかしましたか?」
「実は、弐号機の事なんだけど…」
「何か不具合でも起きましたか?」
「いえ、不具合どころか、本物よりもよく働いてくれて大助かりしてるわ。
 そうじゃなくて、他のTS基地から司令代理に視察の要請が殺到してるのよ」
「それは、視察と言う名目を利用した…」
「間違いなくそうでしょうね。
 とはいえ、本物の司令代理を行かせる訳にも行かず、かといって他の基地からの要請を蹴る事も出来ないので…」
「弐号機に代わりにいってもらおう・と?」
「ええ。
 でも2つほど問題があるの。1つは弐号機の稼働時間」
「ああ、それならなんの問題もありませんよ。
 普通の食事からエネルギーを得られる様にもなっていますし、最悪エネルギー供給がなくても内臓エネルギーで約1ヶ月間は稼動できますから」
「すごいわね。じゃあ1つ目の問題は心配なしね。
 で、2つ目の問題だけど…こっちの方が深刻かな」
「どんなことです?」
「仕事量の問題なの。
 現在の司令と弐号機の仕事量の比率は2:8、司令代理と弐号機にしても4:6なの。
 いいたい事は…解るわよね」
「まあ、なんとなくですが。
 今、弐号機に抜けられてしまうと、TS9基地の司令としての仕事がかなりの部分で滞ってしまう・と」
「その通りなのよ。
 前回の『お兄ちゃん』発言で予算は充分取れたんだけど、その分仕事量も増えちゃってね」
「自業自得…じゃないですね。TS9と言う基地自体、辺境でありながらも他の基地より実質稼働率は高いですからね」
「………何故その事を知ってるの?」
「蛇の道はへび・ですよ。
 とにかく、弐号機に負けず劣らずの性能を持った機体がもう1台あれば…といいたいのですね?」
「ええ。急で悪いんだけど、何とか出来ないしら」
「まあ、出来なくはないですが………ちょっと本人に見つかると面倒な事になりかねないんですよ」
「?」
「某最年少少尉をベースにした四号機は、すでにテスト段階も終了していつでも稼動できる状態にはしてあります。
 それを利用すれば基地の仕事の問題は解決するでしょう。しかし…」
「何かまずい事でも?」
「初期設定で『あくまで女の子らしく』と設定してしまったために、見た目はそっくりでも行動は完全に別人になってしまっているのです」
「う…もしそんなことが本人にしれてしまったら…」
「烈火のごとく怒るでしょうね。
 その辺りをクリアできるのであれば、四号機をそのまま稼動させますが」
「設定を変える事は………あなたのことだから、不可能にしてあるんでしょうね」
「ご想像の通りです」
「解りました。
 とりあえず、少尉には惑星の監視の任務を強化するという事で、極力基地来ないように手配します」
「では、四号機はすぐにでも使えるようにします」


Machinery Reloaded

キャラクター原案:かわねぎ様 七斬様 OYAZI様 もぐたん様
作:keyswitch




「いってくるにょ〜」
「いってまいります」
「ああ、気を付けていってきてくれ。くれぐれも相手側には失礼の無いようにな」
「解ってるにょ。司令」
「ご主人様はそんな失敗はしません!」
「操縦士も完璧ですし、何の心配もありませんわ」
「では、よろしくたのむ」
『はい♪』

「しかし、メカわねこと操縦士兼メイドの彼女・2人だけでTS各基地視察に行かせてよかったのか?」
「あの2人なら大丈夫です。本物の司令代理を行かせるよりも遥かにいい働きをしてくれます♪」
「………嫌味かな?」
「お気になさらずに♪
 というわけで『司令代理』でななく『司令』としてのお仕事が、た〜〜〜〜っぷりと残ってますから、これからすぐに司令室へ直行してください」
「待ってくれ。これから大使館視察に・・・・」
「『司令代理』が行っていたお仕事もちゃんとありますから♪」
「………何かだまされたような気がする………
 そういえば、副司令は航行管理の時間だと思ったのだが、ここにいて大丈夫なのかね?」
「ああ、それなら代わりの人に対応してもらっているから大丈夫です」
「???」




「こちら、貨物船すいんげる。基地への着艦許可を願いたい」
『了解しました。9番ポートへの着艦を許可します』
「おや? これはこれは少尉。本日は副司令ではないのですかな?」
『副司令は、司令代理が視察に出かけてしまったため、他部門の仕事が立て込んでおりまして、ここの業務まで手が廻らなくなっているそうです。
 代わりにが行なっていますが・・・・変でしょうか?』
変!  い、いや何でも無い…
 いつも『俺』といっている少尉の口から『私』という言葉を聞くと、違和感を禁じえないのだが」
『そんなものなんですか?
 ところで、音声だけですが、映像機器の故障かなにかなのですか?』
「いや、故障なぞしてはいないぞ。ただ、副司令に片付いていない船内を見られるのが恥ずかしくてな、音声のみの通信で済ませておるのだよ。航行規則では音声のみでも可能だし、品物の受け渡し時には必ず顔を合わせているから、ついつい…」
『出来ましたら、映像もつなげてくださいませんか? その方が後の管理も楽になりますから』
「…副司令はそこにいないのかね?」
『現在、司令代理の出向の事後処理に立ち会っているので、ここにはいません』
「なら…いいか。
 回線をつないでくれ」
「了解しました。船長………つながりました。

 って、船長、なにかたまってるんですか!?」
「巫女服マンセー!!!!!!!!」
「い・いったいどうしたんですか!?」
「少尉、その衣装は一体!?」
『え? 友人が『仕事の衣装ならこれが一番です』といってたので着てみたのですが…なにかおかしいところでも?』
「いえ、なにも間違っておりません。その御友人は正しい事をおっしゃっています!」
「管制職員に、連合制服ではなくて巫女装束を着せること自体間違っていませんか?」
「何をいっておるのだね、きみは。
 交通の安全を管理する・これすなわち旅人の命を守り安全を願う仕事。
 安全を願う仕事・これすなわち神の代理の仕事。
 神の代理・これすなわち巫女。
 何も間違っておらんではないか!」

「なんなんですか、その無茶苦茶な三段論法は」
「船長であるこの私に口出しするのかね!」
『あの〜、あとが詰まっていますので、速めに着艦をお願いします』
「了解しました! さあ、迷惑をかけないうちに速く着艦するのだ」
「解りました。  ブツブツ」

「コレはOK、コレも問題なし…
 ところで船長、その痛々しい身体中の包帯は、一体どうしたんですか?」
「いや、隣にいた副司令がいきなり爆発………げふんげふん。い、いや、なんでもない。事故…そう、ただの事故だよ。ただの事故」
「???・・・事故ですか。災難でしたね。
 はい。荷物の確認は完了しました。なんの問題もありません、お疲れ様でした。
 ………って、船長。カメラ片手に何をしてるんですか?」
「勿論、そのりりしい御姿を永久に保存するために、画像に記録しているに決まっているではありませんか」
「残念ですが、基地内では連合規定により一部の場所を除いて映像を記録することを禁止しています。
 そのカメラは没収させていただきます」
「そ・それだけは勘弁してくれーーー!!!」
「そんなに杓子定規にしなくてもいいでしょう」
「おおっ、副司令! 爆発四散したんじゃなかったんですね!?」
誰が爆発しますかっ!!??
 ………まあ、誰かさんのおかげで爆発しそうではありますが」
「それはそれはご愁傷様です」
「(あなたもその中の一人ではありますっ!)
 とりあえず、ここでの撮影は不可能ですが、ラウンジでの撮影に関しては何の問題も無いはずです。
 少尉もそろそろ休憩時間ですし、そちらの方でなら、何の問題もありませんよ」
「でも………恥かしいんですが………」
「(あの少尉が、あんなかわいらしいポーズを!? くぅーっ!今・この瞬間を記録に残せないのは非常に悔しいっ!)
 では、そうさせていただきます。
 あ、副指令も一緒にどうですか?」
「残念ですが、仕事がたまっておりますのでこれで失礼いたしますわ」
「本当に残念です。
 君、私の部屋から『開封厳禁』と書いた荷物をすぐにもってくるのだ」
「はい………って、中身は何なんですか?」
こんなこともあろうかと! 常時収集・携帯しておいた『コスチュームセット・10〜12歳バージョン』だ!」
「………私物でそんなものを持ち込んでたんですが………よく他の港でチェックされませんでしたね」
「ふっ。 既に全ての港で、持ち込み許可を貰っておる」
「(………会社としての品位を疑われなきゃいいけど………)分かりました」
「あ、一緒に他の年齢・少女バージョン用も置いてあるから、間違えないようにな」
『…………………』



「とりあえず、今日のラウンジは『撮影会』ということで、私的使用の許可を出しておく事にしましょう。その方が基地内が平和になりますから。
 もちろん、使用料を後日船長に請求するようにしておきましょう♪」





 ・・・ダダダダダダダダダダダダダダダダダダ
「ーーーーーー!!!!!!!」
「ようやく来たようですね。すぐにばれると思ったんですが。意外と時間がかかったというか、隠蔽がうまくいったというか。
 さて、どうやって今回の事を副司令のせいにするか…」
なんなんだ、この『最年少少尉、宇宙基地での活躍』と銘打たれた写真集は!
 俺はこんな写真撮られた覚えなんて無いぞ!」
「え? そんなもの聞いたこともありませんが…あるんですか、そんなものが」
「しかし、こんな写真を撮れるのっていったら、お前以外に…」
「ちょっと拝見………
 こ・これは!? 連合制服は勿論、私服から、巫女装束にナース服、せいらあ服に体操服(ぶるま標準)、果ては、すくうる水着姿の写真がこんなにたくさんっ!?」
「コレを撮ったのって、おまえだろ!」
「発売元は…『ノイエキャロラット公国【猫の耳】・国立印刷局 印刷』ですか。
 これはすぐに大量発注をかけなければいけませんね」
「をい・・・」
「いや、連合のマスコットキャラクターの肖像権を侵害していることを盾にとれば、かなり安い値段で仕入れることも…」
「まて・・・」
「それを連合内で独占販売すれば、利益も得られて知名度も一気にアップ。一石二鳥!」
「こらー!」
「な、何ですかいきなり耳元で」
「こ・れ・は・お・ま・え・の・し・わ・ざ・じゃ・な・い・の・か!?」
「私がそう簡単にばれるようなへまをすると思いますか?
 それ以前に、例えどれだけお金を積まれようとも、大事な大事なライブラリーからデーターを出すわけ無いじゃありませんか。
 ……無論今回のコレは、ライブラリの一部として補完しますが………」
「じゃあ、誰が一体」
「ええと、ここを見れば犯人はすぐにわかるかと」
「どこだ?」
「ここ、ここです」
「なになに?
『衣装協力・写真撮影』連合貨物運搬協同組合会員第○○○○○号、貨物船すいんげる・船長………」
 ダダダダダダダダダダダダダダダダダダ・・・・・
「そんなに慌てていかなくても、数日後には寄航する予定になっているはずなんですがね」


 その後がどうなったかは・・・・・やっぱりご想像にお任せしよう。



連続…電波はありませんが、何故か浮かんだので書いてみました。
もっとも、すでにメカ○○に出来るキャラがいませんので、これにて打ち止めということになるでしょう。
………でも前回の紹介に『完結編』ってあった記憶が(汗)

しかし…ホントにこんな電波ばっかり降りて(以下略


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