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「前回の実験、何故私に依頼しなかったんです?」
「貴女は基地の正式な職員ではありませんでしたから。
 もちろん、その能力は基地の中でも別格の能力を持っているのはわかっていますよ。ですが、今回の試作機は、あくまでも極秘裏に行なう必要があったのです。
 ですので、現地調査員と言う立場の貴女に加わってもらう訳には行かなかったのですよ」
「なるほど…そういうことであれば納得しましょう。
 ですが、すでに私が知ってしまった以上、弐号機を創る時は…」
「ええ、口外しないことが絶対条件ですが、ちゃんとした契約の元、貴女の技術部に依頼する事にします。
 もちろん、研究開発費も用意させてもらいます」
「では…交渉成立ですね。実のところ、テストで作った素体がありますので、私の一存でプロジェクトを立ち上げ済みです」
「い・いつの間に…
 で、次の弐号機は誰をモデルに?」
「ご心配なく。前回のお話を聞いた時点で、作った技術者とお話をさせていただきました。そしてそこで出た意見は、
『AIの成長が外見と一致していなかった。であるならば、現在のAIと同程度の年齢のボディサイズにした方が良い』という結果でした。
 そして、現在のAIは約10歳前後。つまり………」
「なるほど。基地内にいるその年齢に当てはまる少女といえば限られてきますし、軍属となると…」
「という訳で、そのマシンも数日あれば最終段階に入ります。少なくとも1週間以内にはお見せ出来ると思いますよ」


Machinery Return

キャラクター原案:かわねぎ様 OYAZI様
作:keyswitch




「やはりこの手のものを作らせると流石としか言いようがありませんね。どこからどう見ても本人としか見えません。
 ………ちょっと耳と尻尾が本物と異なる気がしますが………」
「無論です。美少女を再現するのに手を抜くわけには行きませんから。まあ、耳と尻尾は本物そっくりすぎるために、見分けるためわざと変えた・と考えてください。
 もっともこれだけ精巧に作ったために、それ相応に費用がかかったのは事実ですが…」
「それなら何の問題もありません。基地の修理費に比べたら微々たる出費ですよ。
 では、この子を連れて基地内を歩き回ってみるとしますか」
「一通りのデーターはインプットされていますから大丈夫だと思いますが、何かあったらすぐに連絡を入れてください」
「わかりました」




「あ、副司令とご主人様〜♪」
「にょ? 何かようかにょ?」
「………ご主人様、口調が変わってませんか?」
「そうかにょ?
 季節の変わり目だから、ちょっとした気分転換にょ♪」
「そ…そうなんですか」

「あれ? ご主人様、耳変わりました?」
「なにも変わってないにょ。目の錯覚にょ♪」
「でも、三角になって………それに尻尾もふさふさに。
 そう…まるで、キツネのようですわ」
「ちょっとシャワーを浴びたせいで、体毛が毛羽立っているだけにょ。
 しばらくすれば元に戻るにょ」
「………それならいいのですが………」
「さあ、司令代理。
 そろそろ次に行かないと時間がなくなってしまいますよ」
「すまないにょ。
 それじゃああとで、またくるにょ。その時はおいしい紅茶をお願いするにょ♪」
「わかってますぅ♪」


「メイドさんでも大丈夫・・・ということは、ほとんどの職員には見分けるのは不可能ということですね♪」




「ちょっといいかな?」
「はい? 何でしょうか?」
「そこにいる彼女は一体何者なんだ」
「もちろん、司令代理に決まってますわ」
「ば・馬鹿な!
 司令代理と私は、どうい………」
「司令、それ以上の事はおっしゃらないほうが身の為かと思いますが」
「すまない。つい…
 しかし、彼女の姿は………完全に司令代理とうりふたつではないか?」
「ええ、技術部の現地協力員が、協力してくれた賜物ですわ」
「なるほど、ロボットか………それに彼女ならうなずけるな。
 しかし、こんなものを作って一体どうしようというのだ?」
「それはもちろん、司令代理としての役目を十二分に果たしてもらうために決まっています。
 司令御自身はお忙しいようなので、もう一つ身体があったらこの基地の運営もスムーズになると思いまして、技術部と話し合った結果なのです。
 基地の管理は司令に・対外交渉には司令代理であるこの娘に担当してもらえば、司令のお仕事も激減しますよ」
「………閑職に回される・と聞こえるのは気のせいだろうか?」
「気のせいです」
「………ならいいか」


「そういえば先日申請した、来週から半月間の現地惑星調査出張の件はいつになったら承認が下りそうかね?」
「それでしたら、もう承認されておりますわ」
「おや? いつもだったら最低1週間はかかるから、間に合わないと思っていたんだが」
「調査は大切ですからね。即座に認証して回しておきました。
 司令代理メカもいますから、何の問題もないと思われますわ」
「ちょっと気になるところがあるが、その申し出をありがたく受け取っておこう」
「どういたしまして。ゆっくりと調査してきてください。
 では、私たちは仕事が残っていますのでこれで失礼いたします」
「ああ、すまなかったな」



「………ゆっくり?



「司令は現地惑星調査へ出発しましたか?」
「ええ。これで下地が出来ましたね」
「それでは、艦内放送をオンにしてください。
 あーあー、マイクテストマイクテスト。

 いきなりで申し訳ありません。 
 みなさ〜ん。けもみみは好きですか〜?」
『おおぉぉ〜〜〜っ!!!』
「司令代理は大好きですか〜?」
『もちろ〜ん!!』
「こほん…
 現在、現司令は現地惑星調査に出かけておりますが、本日付けで『司令代理を新司令に』という嘆願書が副司令である私宛に提出されました。
 もちろん、新司令になるには連合上層部の辞令を受けなければいけませんし、それなりの実績も必要といわれています。
 しかし特別事項に、基地職員の9割以上の支持があれば、連合本部に連絡・その後、連合本部が了承すれば新司令に抜擢することが出来るそうです。
 というわけで、大変急なことではありますが『現司令と司令代理・どちらが司令にふさわしいか』を、基地職員全員にアンケートしたいと思います。
 是非ともご協力をお願いします。

 それでは、現司令は不在のため、司令代理から一言あります」
「みんな、ボクを応援して欲しいにょ♪」
『うおおぉぉおおぉぉ〜〜〜!!!』
「応援してくれたら、なんでもするにょ〜♪」
「な・何でもですかぁ、ご主人さまぁ!」
「もちろんにょ。乙女に二言はないにょ」
「皆さん、ご主人様を新司令に推薦いたしましょう!!!」
『けもみみ万歳!』
「では、これより全職員に投票権を配布いたしますので、手持ちのパッドから『現司令』『司令代理』のどちらかを選択して投票してください」


「投票率99.89%。有効投票率100%
 なお、0.11%は、一時帰郷の為に基地を離れている職員と、出張に出かけている人物ですので、実質投票率は100%となっています。

 投票の結果、現司令0%・司令代理99.89%という結果がでました。
 よって、90%以上の賛成が得られたということになりますので、新司令として『現司令代理』が推薦されました。
 この結果を連合に正式書簡として報告することにいたします。
 皆様、ご協力ありがとうございました」
『けもみみ万歳!』



「やはり現地調査は有意義なものであった。
 とはいえ、しばらく基地を空けてしまったから、副司令にはいろいろと迷惑をかけてしまったみたいだな。
 よし、これからは今まで以上に基地の運営に力を入れるとするか!」

 さて、現司令の帰るべき場所は残っているのだろうか?
 それとも、『司令代理が2人になる』と言う現象に見舞われるのだろうか。
 それは誰も………いや、御想像にお任せしよう。



連続電波第3弾でした。
やっぱり例によって、あえて固有名詞は使用しませんでした。でも誰がどのセリフかは…判りますよね。

連続電波です…だから、こんな電波ばっかり降りてくる私って………(汗)

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「さて。
 私が参加したことで実験も成功したことですし、今度は某最年少少尉のロボットでも作ってみますか。
 
俺っ娘がしおらしくなったところ………見てみたいですね♪
 ああ、一緒にコスプレに協力してもらうということも可能になりますね」