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無限に広がる大宇宙!

その中にはさまざまな生命の営みが有る?

(少女)愛

ケモノ耳(ラブ)

コスプレ(ィヤー)

・・・・;;

コ、コホン;;;

と、とにかく人はさまざまな活動を行っているのだ(汗)


今TS9で一つの戦いが終わった(笑)

激しい人気投票?に辛うじて勝利したかわねこ少尉は、今新たにファンクラブの設立に励んでいた。

パァラァ〜〜〜〜〜ラァラァァァァラァァ〜〜〜〜パァラァ〜〜〜(以下略;;;)


大嘘です(;^_^A






猫耳かわねこ少尉より愛を込めて(笑)




キャラクター原案かわねぎ様   OYAZI様

作:kagerou6





「はぁ・・・なんでぼくなんか選ぶんにゃ・・・」ラウンジでジュースを飲みながら一人の少女がため息を付いていた。
その容姿はどう考えてもローティーンなのであるが、連合の仕官の制服を着ている。
「はぁ、絶対陰謀だにゃ」そう言いながら、ピクピクと頭の”猫耳”が動いている。
それは少女がキャロラット人である事物語っていた。
選ばれて困っているキャロラット人といえば・・・そう!だれもが知っているかわねこ少尉である(笑)
先日行われた”妹”きゃらで見事1位をゲットしたのである!
・・・ん?、なんでそんな事を知っているかって?・・・
・・・あ、あまりそんな事を突っ込んではいけない!
そんな事を聞かれると、話が進まないってーの!
と、とにかくかわねこ少尉はラウンジにいたのである(笑)

「れも副司令だってわたねこちゃんだっているのににゃ・・・なんでボクなんにゃ・・・」
なにも入っていないコップをズズーと吸い込みながら、今日258回目のため息を付いた(爆)

”妹”キャラに選ばれてというもの、頭をなでなでしてくれる人が急増した(爆)
「やめるにゃ!」そう言ってみても、相手は止めるはずもない。
いや、せっかく出来た”妹”を可愛がる事に夢中なのである!
実際結果が発表された日、髪が落ち着く事はなかったのである(笑)

「”妹”なんかに見られにゃくて良い方法ないかにゃ・・・」ラウンジから執務室に戻る途中でそんな事を考えながら歩いていると

急募!深宇宙探査員求む!

の、ポスターが目に入った。
・・・おや、これはなにかにゃ?・・・その赤い字に目を向けるかわねこ少尉。
ラウンジ等の公共場所とかならともかく、ある意味”お役所”な執務室前にポスターが貼ってあるなんて異常も良いところなのである!
何故こんなところにポスターがあったかというと、それは”かわねぎ司令”のせいだったりするのだ。
実は先日、自分でれも副司令にポスターの貼り付けを指示していたのだったから(笑)
しかも、他の仕事が忙しくてなかを確認しないまま貼り付けさせたのだ(爆)
で、れも副司令も忙しくてつい下請け(頼香少尉)に出していたり・・・
その下請け(頼香少尉)もまた(デートで)忙しくて、孫請けに出していたり・・・とか(笑)
その孫請けは・・・まあ想像つくでしょう、こんなところに貼る人?なんて(笑)
そんなこんなで、かわねこ少尉の知る所となったのである。

勇気ある若手パイロット、諸君に明日の連合の未来が掛かっている

と、その文字を読んだとき

これにゃ〜〜〜!!!

と、かわねこ少尉は叫んでいた!
これに応募して手柄を立てれば、誰も”妹”なんて言わなくなる!
かわねこ少尉は瞬時に考えたのである。
でも、なんで元に戻れば良いと思わないのかは・・・永遠の謎なんだろうなぁ(笑)
かわねこ少尉はそのポスターをはがすとそのまま受付に向かった(笑)

「かわねこ少尉・・・ホントに申し込みするの?」受付に出したポスターをみて担当官が聞き返している。
「はいですにゃ、探査業務に申し込みするですにゃ!」
「かわねこ少尉はもう司令部付だからこういった業務にはかわねぎ司令かれも副司令の許可がないと・・・」担当官は困惑してかわねこを見ている。
「司令なら大丈夫ですにゃ、ちゃんと許可を貰いましたから」
「そうですか、なら大丈夫かなぁ」担当官はそう言って一枚の書類を差し出した。
「ここに必要事項記入して・・・あとは健康診断ね」
「これって何時からですかにゃ?」
「一応かわねこ少尉で人数が集まったから・・・近日中には召集が掛ると思うんだけど」そう言って脇にある日程を見ていた。
「探査艦のU.S.S.エテューの入港が明後日だから・・・明日じゃないかなぁ」
「はい、判りましたにゃ」かわねこ少尉はそう言うと、”かわねこ少尉申請書”と”かわねぎ中佐休暇届”を作成してそのまま事務局に提出した。

「ご主人様ぁ〜、なにしてるのですかぁ?」かわねこ少尉が”探査志願”した事を知らない緒耶美ちゃんが、荷物を準備していたかわねこ少尉に聞いていた。
「あ、明日仕事でにゃ・・・し、しばらく出張・・・」
「聞いてないですわぁ〜〜」かわねこ少尉がそう言うと泣きそうな顔で見つめながら言った。
この緒耶美ちゃん、TS9で最初のトラウマというべき遭遇・・・ケモ耳娘観測所狩り(爆)にあってから、ずっとかわねこ少尉と一緒だったからである。
追いかけられ恐怖していた自分を助けてくれたかわねこ少尉はまさに命の恩人!だと慕って、生活を共にしてきたのだ!・・・OYAZIさん作ドジで子グマな漂流者を参照してね(^^;
そのかわねこ少尉が自分に内緒でどこかに行ってしまう!
緒耶美ちゃんはTS9に来てから2度目のショックといえよう!
「なにも言ってくださらないなんて・・・私の事はもう・・・」涙目で見る緒耶美ちゃん。
「そ、そうじゃないにゃ・・・」かわねこ少尉は説明に困っていた。
まさか”妹”として扱われたくないから・・・とは言えないからだ(笑)
「でもぉ〜〜〜」
「だ、大事な仕事なんにゃ」そう言って抱きしめながらかわねこ少尉は必死に誤魔化し・・・もとい、説得を始めた。
「全部は言えないにゃ・・・でもこれは緒耶美ちゃんにも関係する(かも)にゃ・・・」
「あ、私にですかぁ?」驚く緒耶美ちゃんにかわねこ少尉は頷きながら頭を回転させていた(笑)
「今まで行った事ににゃい宇宙を探査に行くにゃ・・・」考えながら言うかわねこ少尉の言葉に緒耶美ちゃんは頷く。
「危険な事かも知れないにゃ・・・でも航行中に”人工”シグナルを拾えるかも知れないにゃ」
かわねこ少尉の言葉に緒耶美ちゃんは驚いた顔でいた。
「それって・・・もしかして・・・・」そう言う緒耶美ちゃんに今度はかわねこ少尉が頷いた。
「約束できないにゃ・・・だから言えなかったにゃ」
「ううん、良いんです・・・私の事考えていてくださっただけで・・・」緒耶美ちゃんはそう言ってまたかわねこ少尉を見つめていた。
「ご主人様が私の事を・・・」そう言って涙を浮かべている。
「・・・私待ってますから・・・」そう言い緒耶美ちゃんは荷物を一緒になって準備し始めた。
ただ緒耶美ちゃんはかわねこ少尉からは見えないところでなぜか別な小さなバックにも荷物を積めこんでいたりする(笑)

「あれが探査船なんですね」緒耶美ちゃんはそう言いながらドックをかわねこ少尉と歩いていた。
「そうにゃ・・・なんでも最新鋭艦らしいにゃ」かわねこ少尉はそう言い専用通路のドアにICカードを差込む。
「これから先は機密なんにゃ・・・だから・・・」
「判ってます・・・私はここで」そう言う緒耶美ちゃんは持ってきた荷物をかわねこ少尉に渡した。
「ちょっとの間留守を頼むにゃ」受け取りながらそう言かわねこ少尉。
緒耶美ちゃんはなにも言わないで手を振って見送っていた。
かわねこ少尉はドアを閉めると緒耶美ちゃんに向い敬礼をして答えていた。

「かわねこ少尉入りますにゃ」乗り組みデリックから艦橋に上がってきたかわねこ少尉はそう言いながらドアを開けた。
「乗り組みを許可するよ・・・かわねこ少尉」艦長らしい人物が宙図を見ながら、そう話しかけてきた。
かわねこ少尉が艦橋を見ると、数人が色々な機器を操作していた。
「君が最後のようだな・・・では皆集まってくれ」艦長はそう言うと中央に設置してある宙図を拡大投影し始めた。

「まずは今回の探査に志願してくれて感謝する」艦長はそう話し始めた。
「目的を公表できないから志願が集まるのか心配だったのだが・・・」艦長はそう言い笑う。
「そこなんですが・・・何の探査なんでしょうか?」ひとりがそう言うと艦長は頷き
「今回の探査宙域はクラムダ連邦と連合の間にあるこの宙域だ」そう言って宙図に今回の行き先を表示していた。
「艦長・・・その宙域は連邦との間で不干渉宙域に指定されていたのでは?」ひとりの士官がそう言って艦長に目を向けた。

連合自体は参加している多くの星で成り立っているのだが、その星を無理やり連合に加入することは公には禁止している。
何故なら連合以外に属する帝国等での争いの原因になるからである!
文明を持った星自体が貴重である以上、各団体(笑)が加入を求めるのは当然を言える。
同じことが非文明惑星でも言えた。
多くの無人惑星を所有する事で、その資源を活用できるからである。
連合はその領域を他の連邦帝国に告知すると共に、参加惑星の条件を示したのだ。
それは他連邦などの拡大を防ぐ意味もあった。
ゆえに士官の疑問はもっともといえよう!

「たしかにその通りだが・・・先日・・・」艦長はそう言ってぼくの事を見つめていた?
「先日TS9所属の艦艇が漂流した宇宙船とコンタクトした事件があっただろう?」
「艦長・・・TS9はその手のが多すぎてなんのことなのか・・・」ひとりがそう答えると、艦長は”外した”と思ったのか苦笑いをしていた。
実際TS9では異生体との接触が多い!
MOE−DOLLの大中小(笑)とか
人魚とか
とにかく他TSをぶっちぎっていたのだ!
一般TS?とは違うTS9のたるところだったりする(爆)
「あぁ・・・先日熊型ヒューマノイド【ポリノーク】が救助された事でなのだが・・・」そう言うと他の全員がかわねこ少尉に目を向けていた。
TS9でのポリノーク・・・緒耶美ちゃんとかわねこ少尉の関係は、誰一人知らないもののない事だったからだである(爆)
「連合本部からの指令であの後、自動光航衛星をTS9を中心に展開して漂流船の信号を拾っていたのだ・・・」艦長はそう言ってモニターに映し出されている宇宙図に一つの円を重ね合わせた。
「信号の分析と漂流船の惑星重力干渉を計算し、また新たに判ったポリノークの生態能力から『証言にあった星座』を分析した結果ある程度の推測が立った・・・」円をポインターで示し、乗組員を見まわしていた。
「ですが艦長・・・星座については確認不能だったはずですにゃ?」
「それは基礎的なミスだったんだかわねこ少尉」
「ミスですかにゃ?」かわねこ少尉の言葉に艦長は頷き
「考えてもみたまえ・・・連合の中でもテラン人、キャロラット人で身体能力に大きな差があるじゃないか?」そう言いいくつかの身体データを表した。
「特にこのポリノークは、視覚において広範囲の認識能力を有しているんだ」
「と、いうと・・・」かわねこ少尉は艦長をじっと見つめていた。
「我々の感知できない帯域・・・紫外線・赤外線すら認識している為に、我々より多くの星が星座に組みこまれていると推定される」
「そうなんにゃー・・・」かわねこ少尉は説明を受け、まだ見ぬ星に期待を膨らませていた。

「ですが艦長?」ひとりの士官が艦長に話掛け始めた。
「なんだね?」
「確かに身体能力の違いでの差分を考慮して新しい星座を作成する事は可能ですが・・・」
「ふむ・・・それだけでは確証は無理だと?」
「ええ、極端に言えば全星系が対象になりかねないのでは?」
「ふむ」一通り聞いて艦長は別な表を映し出した。
「君の言いたい事はわかった・・・だが、もう一つのことが決めてなんだ」そう言うとTS9で破棄された【ホウカー号】の成分表が映し出されていた。
「ここには彼女の乗艦していた宇宙船の材料が表示されている・・・」そう言いながらポインタを動かしている。
「この宇宙船では貴重なレアメタルがふんだんに使われている・・・特にこの物質だ」そう言って一つのものを指し示した。
「この物質は連合内ではG型恒星系でしか確認されていない物質なんだ・・・」艦長はそう言って皆に目を向けた。
「ですが艦長・・・G型恒星ってありふれていませんか?」ひとりがそう言うと他の皆も頷く。
「確かに恒星はありふれたタイプなのだが・・・」艦長はそう言うと
「生命の発生する環境を備えている惑星があるとなるとどうかな?」そう言ってニヤリと笑った。
「幸いこの宙域には生命の発生可能な恒星系は少ない」そう言いながら皆に目を向けて行く艦長。
「各員は宙域到達の間シュミレーションを実施しポリノークの所在判明に全力を尽くせ!」
「以上!解散」艦長の言葉に全員がコンソールに付いた!


「U.S.S.エテュー機関出力12%作動異常なし」かわねこ少尉は機関部員の席に座ってモニターを見つめていた。
・・・まさか冗談だったのににゃホントになったなんて・・・そんな事を考えながらコンソールを叩いていく。
「エーテル探査システム問題なし、光学計測異常なし」隣で同じように初見の機器を操作している同僚。
・・・皆頑張っているにゃ、負けないにゃ!・・・そんな事を考えながら、機関出力を上げていくかわねこ少尉。
「出力22%・・・サブシステム臨界まであと20!にゃ」
「微速前進・・・U.S.S.エテュー発進!」艦長は席に座り、正面のモニターを見つめたまま呟いた。
「はいにゃ、U.S.S.エテュー発進にゃ」かわねこ少尉は復唱し、ドッキングロックを分離する。
艦体がわずかに震え、一瞬の後加速が始まった。
「機関出力38%・・・第3戦速へ」
「座標入力凾R2−79、γ72−24」隣では航法コンソールで座標を入力している。
「機関出力50%にゃ・・・ワープ機関作動開始!」
「ワープ8準備!」艦長が各モニターを見つめたまま呟く。
「ワープ8ラジャー・・・機関出力68%始動まであと30にゃ」
「全艦シールド展開!・・・対ショック態勢」
「開始まで後15にゃ・・・カウントダウン!」
「7・・・5・・・3・・・2・・1ワープ開始にゃ!」かわねこ少尉の言葉に合わせて、外の景色が光の筋に変わっていった。

「予定宙域到着は148時間ごかにゃと・・・」かわねこ少尉は艦長にそう告げた。
「約6日の航海か・・・その間に出来るだけの情報の分析を進めてくれ」
「約60の恒星系を確認・・・生命の存在する確率は計算中です」ひとりがそう言い艦長は満足そうに頷く。
「ポリノークのデータを連合中央からダウンロード完了しています・・・いくつかの条件を変え、星座データとの照会を実施したいのですが・・・」
「まあ6日あるから気付いた事を進めておく様に」艦長は立ちあがりながらそう言うと、かわねこ少尉に目を向けた。
「それとかわねこ少尉・・・エネルギーの消費を確認しておいてくれないか、新型艦な分細かいデータがないのでな」
「わかりましたにゃ」かわねこ少尉はそう言うとドアを開け、機関室に向い出した。

「新しい艦にゃ〜〜〜」壁から出る匂いを嗅ぎながら奥に向かうかわねこ少尉(笑)
実際、かわねこ少尉は艦内を歩くのが嬉しくてならなかった(笑)
連合とはいえ新造する艦が必ずTSに来るとは限らない。
多くは星系間の輸送などに使われる為、連合内の”僻地(爆)”ともいえるTS9ではなおさらだったりする!
なにせTS9では、新艦が来る際見学者が集まるほどなのである(笑)
・・・最後に新造艦に乗ったのはいつだったかにゃ〜〜?・・・艦内を歩きながらかわねこ少尉はそんな事を考えてた。

ガタタタタタタ

脇の部屋の中で物音がするのをかわねこ少尉は聞き逃さなかった。
・・・そんにゃ、今は全員艦橋のはずにゃ?・・・壁に耳をつけながら考え込むかわねこ少尉。
「かわねこ少尉にゃ・・・艦長ほか全員は艦橋にいるかにゃ?」ヘッドセットを使いこそこそ話をはじめるかわねこ少尉。
「全員艦橋ですけど・・・どうかしましたか?」航海シートに着いていた士官がそう答えてくれた。
「第3倉庫で物音にゃ・・・これから確認するにゃ」
「了解です・・・こちらでも応援を送ります」
かわねこ少尉はもう一度中の音を確認しようと壁に耳をつけた。

「ハチミツ・・・・果穂・・・」

・・・なんにゃこの声はどこかで・・・声を聞いて思い出そうとしていると、艦橋から応援がきた。
「ここか?・・・物音のする部屋って言うのは・・・」
「はいにゃ・・・何かを探しているような・・・」かわねこ少尉はさっき聞いた事を話した。
「一応確認する必要があるな・・・」そう言って一人がドアの開閉ボタンを押した。
中には驚いて見返す緒耶美ちゃんがハチミツのビンを片手に座っていた(笑)

「なんでいるんにゃ?」かわねこ少尉が話しかけると困った顔で見つめ返す緒耶美ちゃん。
「密航なんにゃよ?・・・どうやって入ったんにゃ?」緒耶美ちゃんを見たままかわねこ少尉は言った。
「あの・・・果穂さんにその・・・ご主人様の寝顔の写真で・・・」消えそうな声で答える緒耶美ちゃん。
「えぇ、そんなのいつのまににゃ・・・」頭を抱えるかわねこ少尉。
「夕べ寝てから・・・その果穂さんのお部屋へいって・・・あの・・・」
「・・・喜んで”任せなさい”って、彼女は・・・」そう言う緒耶美ちゃんになにも言えなくなっていた。
・・・あの娘を出張させておくんだったにゃ・・・こうなる事を予測出来なかったかわねこ少尉のミスだった。

「でもどうしてなんにゃ?」かわねこ少尉は気持ちを切り替え、緒耶美ちゃんの事を見ながらそう言った。
「それ・・は・・・」
「”待っていて”って言ったにゃ・・・どうして?」そう言うかわねこ少尉になにも答えない緒耶美ちゃん。
「それにどんな危険があるかも・・・」
「だからです!ご主人様!」緒耶美ちゃんはそう言いかわねこ少尉を見つめていた。
「私も宇宙飛行士として、探査飛行がどんなに危険かは覚悟しています・・・でも、お別れすら言えないのはもう私・・・」そう言いつつ大きな瞳から涙を溢れさせている緒耶美ちゃん。
「そうだったんにゃね・・・緒耶美ちゃんは故郷の人になにも言えなかったにゃ・・・」
「ええ、でもそれは済んだ事ですけど・・・」
「私はもうこれ以上なにも言えない事には耐えられない!」そう言ってかわねこ少尉の胸で泣きじゃくっていた。
そんな彼女に誰もなにも言えないでいた。
「私にとっての家族は・・・今は貴女しか・・・」
「緒耶美ちゃん」

「駄目じゃないか・・・に無断で来ちゃあさ!」一緒にいた仲間がそう言いながら笑っている。
・・・妹・・・かわねこ少尉にはその言葉が引っ掛かっていた。
言われた事はあっても言う事のなかった言葉!
自分を慕ってこんな所まで来てくれた緒耶美ちゃんは、家族そのものと言って良いだろう!
「ゴメンにゃ、不安にさせて・・・」そう言いながら涙を拭くかわねこ少尉。
かわねこ少尉は彼女の手を握ると艦橋に向かった。

「まぁ来てしまったものは仕方ない・・・」艦長はそう言って緒耶美ちゃんを空きの椅子に座らせた。
「本来はTS9管轄だからなぁ・・・彼女の事は・・・」腕を組み考え込んでいる。
「仕方ないですにゃ・・・非常事態ですにゃ」かわねこ少尉がそう言い、端末から1枚の書類を打ち出す。
「あまり使いたくにゃいですが・・・」かわねこ少尉はそれを艦長に差し出し
「”司令代行”のサインが入っている”正式な申請書”ですにゃ・・・」と、艦長に承認サインを求めた。
「確か・・・そうだなぁ・・・」艦長も諦めて頷きサインを行う。
ここに”正式”な探査員として緒耶美ちゃんが登録されたのだった(爆)

「歓迎会をしたいところだが・・・あいにく宇宙なんでな」艦長はそう言うと皆が笑っている。
「探査惑星で上手く行ったら出来るかもしれないがね」艦長はそう言いにやりとした。
・・・それってまさか・・・かわねこ少尉が考えるより先に隣の緒耶美ちゃんの顔色が変わった!
「もしそうなったら、私の家に招待しますね皆さん!」と言って皆の手を握っている。
「気が早いにゃもぉ」
「テヘヘヘヘ」艦橋にいる全員に緒耶美ちゃんが笑顔を返していた。

ガガガガガガガガガ

「なんにゃ?」急に艦が揺れ、立っているのが難しい状態になった!
「全員緊急配置!ベルト着用!」艦長が全員に叫ぶ!
「速度低下!・・・現在ワープ4」かわねこ少尉はモニターを確認しながらそう叫ぶ。
「緊急出力!・・・重力制御MAX!」艦長はかわねこ少尉の声を聞きそう指示を出した。
「航海・・・進路に異常はないか?」
「左舷に流されています・・・超空間レーダーに宇宙気流!」
「進路変更30・・・最大出力で脱出!」
艦橋に振動が響きわたり、ノズルからは光が吐き出され始めた!

「こんな宙域にあんなものがあるとはな」艦長は安全な宙域で通常空間に戻し、艦外モニターで宇宙を見ていた
そこには連星になっている中性子星の姿が映っていた。
中性子星はその巨大な重力で空間の星を吸い込んでいく・・・それに巻きこまれそうになったのだ!
「こんなところにあんなものが?」
「連合とはいえ全銀河を把握していないということなんかにゃ」コンソールの伏したままかわねこ少尉は愚痴をこぼしていた。
「まあ仕方ないさ・・・あんな星があるとは思っても見なかったしな」隣で航法をしていた士官もそう言いつつ、椅子から足を投げ出してくつろいでいる。
「未知な航海だもんにゃ・・・危険が一杯にゃね」
「だな」そう言うと艦橋にいた全員が笑っていた。
「トラブルは回避できたが・・・艦内の再点検をしてくれないか?さっきの気流で破損した個所を知りたい」艦長は皆を見ながらそう言う。
「かわねこ少尉と緒耶美ちゃんは一緒に機関の確認をしてくれ」艦長にそう言われ二人は機関室に向かった。
「反物質炉異常なし」端末を操作し確認を行う二人。
「機関制御装置問題なしにゃ」
いくつかの回路を確認して艦外の様子をモニターに映し出す。
「タキオン口破損なしにゃ」
「艦制御スラスター問題な・・あ、あれ!
艦の外観を確認していた緒耶美ちゃんが急に叫び、かわねこ少尉はその様子に近付いた。
「どうしたにゃ?」
「こ、これ・・・」モニターに映し出された星を見て指差しながら呟く緒耶美ちゃん。
「この星・星座・・・心当たりが・・・」緒耶美ちゃんはそう言いながら口が震えている。
「こうしてこうで・・・これウチから冬に見えた星座の・・・・」
「それじゃあ?」そう聞くかわねこ少尉に緒耶美ちゃんは頷いた。

「ケガの功名というべきか」艦長は話を聞いてそう呟いていた。
「艦後方での星座が近似していますにゃ・・・進行方向でのG型恒星を中心に探索を行なえば確率は高いはずですにゃ」かわねこ少尉は自分の考えていた事を言う。
「艦長・・・予定ですと30もの恒星系を探索するはずだったじゃないですか・・・それを縮小できるのですよ?」他の仕官まで艦長に詰め寄っている。
「それは判っている・・・だが・・・」艦長はそう言うとスクリーンに宙図を映し出した。
「あの気流を避ける為にかなり迂回してしまった・・・現在の位置はここになるんだ」そう言い宙図にポインタを置いた。
それは予定進路からは大きく外れているものであった。
「それは、まさか?・・・艦長」一人に仕官が置いてある場所に気付き、艦長を見つめ返すと静かに頷いた。
「このまま艦首方向に進行するとクラムダ連邦宙域に入りこんでしまうのだ!」
「そんな」「せっかくここまで来て」艦橋にいる人に口からはそんな言葉が漏れていた。
「このままだと不干渉どころか宙域侵犯を取られかねない!」艦長はそう言いながら皆の顔に目を向けていた。

「クラムダ連邦・・・」話を聞いても意味を理解できない緒耶美ちゃんはかわねこ少尉に顔を向けた。
「・・・ボク達は”惑星連合”に所属しているにゃ・・・」かわねこ少尉はゆっくり言う。
「これは”国家”と同じだと思って良いにゃ・・・」そこまで言うと緒耶美ちゃんを見つめる。
「じゃあクラムダ連邦っていうのは?」
「そうなんにゃ・・・隣の国なんにゃ・・・」そう言うと大きい目がもっと大きく変わる!
「じゃあ・・・じゃあ!」
「そうにゃ・・・勝手に出入りできないにゃ・・・」そう言うと緒耶美ちゃんの大きな目からは涙がこぼれはじめていた。

「大丈夫にゃ」

かわねこ少尉はそう言うと緒耶美ちゃんをそっと抱きしめていた。
「ご主人様?」
「クラムダ連邦っていっても、交流が全然ないわけじゃないにゃ」
「そうなんですか?」さっきとは違って目を輝かせている。
「そうにゃ・・・だから、緒耶美ちゃん心配しなくて良いにゃ」そういうと艦長に振り向くかわねこ少尉。
「艦長・・・亜空間アンカーをここに”指標”として設置したいにゃ」
「そうだな」艦長はそう言い
「それと”民間”からクラムダ連邦の星図を取り寄せるようにしよう」そう緒耶美ちゃんに言った。
「”歓迎会”のためにね」そう言って緒耶美ちゃんの肩をポンと叩いた。

「いつか必ず帰るから・・・」機関室でひとり後方モニターを見ながらそう呟く緒耶美ちゃんにかわねこ少尉は静かに近付いていった。
「お父さん、お母さん・・・私は元気ですから・・・きっと・・・」ハンカチを持つ手はすこし震えているようだった。
「”ぼく”が守っているからにゃ・・・心配しないで良いですにゃ」肩に手を置き、そうモニターに話しかけるかわねこ少尉。
「きっと・・・お送りしますにゃ」


数年後、連合との間での交流が活発になったクラムダ連邦を航行する1隻の船があった。
その船は一つの指標を頼りに航行を続け、とある星に着陸した。
宇宙からの異星人の訪問に驚く政府は、船から出てきた”女性”にさらに驚いた!
それは数年前、宇宙事故で消息不明になっていた同胞だったからだ!
彼女の話から多くの事を得た政府は、そのまま”女性”を連合特使として派遣する事を決めた!
彼女の名前は”緒耶美”という








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