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【宇宙海賊『猫の耳』の実態】


BY:木弾

 

この作品の設定は、『らいかワールド』の世界観に基づいています。設定詳細は http://www.ts9.jp/ をご覧ください

 

 

 惑星連合宇宙艦「U.S.S.さんこう」。その日は従来のTS9管轄宙域を遠く離れ、連合とトマークタス同盟の国境沿いのとある宙域を航行していた。
 本来この宙域はTS4の管轄ではあるが、今回はTS9船籍である「U.S.Sチャム」が、TS9の司令代行の職務の元に搭乗した「かわねこ少尉」、そしてパイロットである「みけね少尉」の二人を乗せたままこの宙域で消息を絶ったため、副司令たる「れも少佐」の指令により「U.S.S.さんこう」が派遣され、事件調査に加わる事となったのである。

『まもなく目的地に到着でちゅ』

 ブリッジのもけからラウンジにいる頼香達に、合同で調査に当たる予定となっているTS4の駆逐艦「U.S.S.くらいてん」とのランデブー地点に到着した事が告げられ、一同はブリッジに集合した。

「で、もけ。待ち合わせの時間は何時なんだ?」

 ブリッジのモニターやレーダーからは「U.S.S.くらいてん」らしき船影は見受けられない。広がっているのはありふれた星影ばかり。
 頼香はてっきり自分たちが早く到着しすぎたのであろうともけに訪ねた。

「さんこうの到着時間には予定誤差は無いでちゅ。予定では先に『U.S.S.くらいてん』が到着して、後から来るさんこうと合流後、調査のための会議をくらいてんでやる筈だったでちゅ。」

「エンジントラブルかなにかで遅れているんでしょうかねえ?」

 もけの説明に果穂が訪ねる。

「多分そうでちゅ。とりあえず何かあれば通信が入るでちゅし、このままみなちゃんはブリッジで待機してほしいでちゅ。」

『了解♪』

 三人娘が元気良く返事をしたのと同時に「U.S.S.さんこう」の船体に衝撃が走る。
 非常灯が点灯し、けたたましく鳴り響くブザー。

「な、何があったんだ!」

「何者かの攻撃でちゅ。幸い機関部はそれているようでちゅ」

「来栖!敵は?」

「頼香ちゃん。レーダーには何も映ってな……、待って敵船は正面に。」

「何!?」

 来栖の言葉に頼香は即時に反応ブリッジのメインスクリーンに映る船影を確認する。

「お、大きい……。」

 その敵船はモニターに最初映りきらず、画像縮小を掛ける事で初めてその全貌が解る程のサイズであった。コンピューターは即時に船影の索適に入り一つの船名をピックアップした。

『宇宙海賊【猫の耳】所属、重機動戦艦【鯖】』

「宇宙海賊猫の耳、…しかも【鯖】でちゅって!!」

 絶叫するもけ。

「おい、もけ。その猫の耳って何なんだ?」

 宇宙海賊猫の耳についてなにも知らない頼香が三人を代表して訊ねる。

「ここ、猫だまり星系は連合とトマークタス連合の国境沿いに存在する重要な交易ルートで、昔まだ連合とトマークタス同盟が戦争していた頃には重要な軍事拠点でもあったんでちゅ。
 でもその頃の連合にはここを制圧できるだけの軍備は無くて、キャロラット星の貴族の一人が有志を募って強大な私掠宇宙海賊団を結成して、この宙域の開拓と維持、そして周辺宙域ででのトマークタス同盟の動きを邪魔していてくれたんでちゅ。
 でもトマークタス同盟との和平が実現したあと、何の補償も無しに連合政府が彼らを切り捨てたため、怒った彼らは連合から独立を宣言して、キャロラットの王族[鴉丸王子]を迎えて盟主兼王様として宇宙海賊『猫の耳』そして未公認国家『ノイエキャロラット公国』を結成&建国したでちゅ。」

 真剣な表情のもけ。
 頼香は続いて『鯖』についての説明を促す。

「【鯖】は、その猫の耳のNo2…‥つまりはこの宙域を開拓した私掠海賊団の創設者の息子で、宇宙最悪ともいわれる宇宙騎士の暗黒卿だぁく・もーぐの艦隊の旗艦なんでちゅ」

 頼香はつぶやく。

「つまりは、宇宙海賊【猫の耳】の中でも最強クラスって事か。」

 その時。突如【鯖】からの通信がメインモニターに映し出される。
 そこに映るのは、豪奢な王朝風の丁度に彩られた一室。
 ご丁寧にもゆったりとした白いドレスをまとった金色の髪の美女が、眼鏡を掛けたその顔を俯かせ、優雅にハープを弾いている。

 

『ペロンペロン』

 

 でも何故か、その音色はウクレレだ。(爆)
 さらに、青いアロハにジーンズ、白い帽子を被り眼鏡を掛けた30代くらいのキャロラット人のおやじがごくごく軽薄な空気を周囲にまとわりつかせて現れ、すべての雰囲気という物をぶち壊していた。

「やあやあ、大正解だにょ〜ん。
 ここで会ったがこんにちわっと美しいお嬢様方。
 これが本当の海賊放送〜♪
 ハァー萌え萌えニャアよん。(;´Д`)
 自己紹介が遅れたねえ。
 私は先程のそこの美味しそうなネズミ君が紹介してくれた、だぁく・もーぐだにょん♪。
 んでこっちのハープもどきのウクレレ弾いているのが、うちの学術顧問のバード教授ね。」

「こんにちわでする〜♪」

 あくまでお軽い二人。
 頼香は真剣な表情で画面のもーぐをにらみ付け言い放つ。

「おまえら、一体何が目的だ!!」

 もーぐは無精ひげの生えた顎を撫でながらにこやかに微笑む。

「んー。よそ様の国の領宙域に無断進入しておきながら、『おまえら、一体何が目的だ!!』も無いと思うんだけんどねぃ。
 まあ、こっちとしては通行料を払ってもらいたいだけだにゃあよ。」

 怒りのあまりコンソールを殴りつける頼香。

「ふざけるな!!。
 連合は海賊なんかに屈したりしない! 通行料など払うものか!」

 途端に画面の中のもーぐが普段の糸目をカッと見開く。あまつさえ目は血走り息も荒く、なんとも恐ろしい迫力。

「もし、払ってくれないというならば…  
… 罰として私と結婚していただきますからね!!!!!。ハァハァ…」

 あまりの恐怖に頼香の腕にしがみつく来栖。
 果穂ですら、思わず二三歩後ずさる。

「もけ!『U.S.S.さんこう』緊急発進だ!! あれだけの図体だから敵は小回りが効かないはず。光子魚雷を敵艦エンジンに叩き込んで足止めして、そのまま撤収だ!!」

 頼香の言葉に、それまでもーぐの「おいしそうなネズミ君」という言葉に震え上がり硬直していたもけも正気に戻り、テキパキと手慣れた所作で、さんこうを巧みに操る。
 【鯖】の艦底に回り込むさんこう。
 それを見たもーぐは床に寝転がり「うにゃにゃにゃ…」と頭を掻きむしり始めた。まあ猫だし。

「あらら・・ 行っちゃいましたでするねえ…。」

 終始穏やかな表情と口調のバード教授。

「じゃ、わたしが勝手にやらせていただくでするね。」

 そう言い、右手を宙にかざす。
 するとそこに空間立体映像のコンソールが現れ、バード教授はそれに目にもとまらぬ早さでコマンドを入力した。
 薄暗いその一室に電子光が刹那瞬く。

「お客4名様ご案内でする〜。」

 

***************************************

 

 それは突然であった。
 何の前触れも無く、『U.S.Sさんこう』はコントロールを失い、まるで操り人形が人形師の意のままに操られるかのごとく、自動的に全砲弾を宇宙空間へと放出、着艦センサーの指示のままに【鯖】のハッチに収容されてしまった。
 後から分かったのは、最初に打ち込まれた弾頭が実は電子戦目的の弾頭で、すでに鯖の艦影に気づいた時には『さんこう』のメインコンピューターその他に対するハッキングが完了していたと思われる事だった。
 とりあえず為す術もなくそのまま三人娘の待機していたさんこうのブリッジに、もーぐからの通信が入る。

「やあやあ。ようこそおいでやすぅ♪
 大歓迎するですにゃあよ。
 パーティーの準備OK故にパーティー会場までおいでやすぅ。
 とりあえずその格納庫から真っ直ぐ道なりにくればいいにゃん。
 歓迎役として我が自慢の配下【もーぐ七宝星】も数名よんでおいたにゃ♪
 先に強制収容した『U.S.Sくらいてん』の皆さんもお呼びさせていただいたんで、こぞって参加するにゃあよんよん♪げひゃひゃひゃひゃひゃ」

 かなりイカレた通信内容にげんなりする三人娘+1。

「とりあえず、行くしか無いか…・。」

 頼香の言葉に果穂や来栖もうなづく。
 
 とにもかくにも少女達はさんこうを降り、鯖の艦内通路を進んだ。
 軍のそれと異なり、至る所に生活臭のようなモノが感じられる。
 というか、ストレートに言って、あちらこちらに様々なモノがひしめいているのだ。
 まさに海賊戦艦ならでわの光景と言える。
 さらに通路には【こっから俺様の縄張り。入っちゃダメ】などとも書かれていた。
 ・・・・・・・・・・・まさに猫艦である。
 そうした通路の落書きに気をとられつつも進む一行はやがて大きな扉へと差し掛かった。 頼香は、もけを自分の制服のポケットに匿うと、オーラフェイザーを構え、二人にも注意を呼びかける。
 壁にへばりつく様に背中を擦りつけ、じわじわと扉へと歩み寄る三人+1。
 5M‥ 4M‥ 3M‥ 2M‥ 1M‥
 そしてついにセンサーが三人の姿を捕らえ、おもおもしいその扉は自動的に開かれた。‥‥‥


 頼香達が突入したその部屋は、漆黒の闇に包まれていた。
 罠が有るかもしれない‥。そう考えて頼香は果穂や来栖に改めて警戒を呼びかける。
 恐る恐る足を踏み出す三人。
 と、その時。部屋の中央がスポットライトで照らし出される。
 鳴り響くドラムロール。
 それは小さな12.3歳程度のキャロラットの少女。
 ささやかな小さな胸のふくらみとキュートなおしりを覆い隠すのは、ゴシックロリータ調のフリルで彩られた漆黒のドレス。その手に握られているのは装飾の施されたピンクのバトンだった。

「もーぐ七宝星の一人。
魔法猫少女☆リンリンちゃーん♪悪い子はおしおきにゃん(はぁと)」

 少女の名乗りの声に、ガクリを体勢を大きく崩す頼香。
 ご丁寧にも主題歌らしきモノまでBGMとして流れだした。

『もーぐ七宝星ってこんなんばっかりか?』

 とはいえ、見た目こそふざけすぎだが、それで判断を誤るというのは、あまりに悲しすぎ。頼香は即座に体勢を立て直し、リンリンをにらみ付けた。

「果穂、来栖。何が飛び出すか解らないぞ。見かけに惑わされるな。」

 頼香の呼びかけに、来栖は無言でうなずく。緊張故、来栖の額に一筋流れる汗。
 そして一方の果穂は‥

「か‥、」

 その声に頼香が視線を移すと、果穂は硬直した表情で目を見開いている。普段冷静沈着な果穂の事だけに、彼女が何に気づいたのか気になる。それは来栖も同じようだ。
 二人は果穂の次の行動に注意を寄せた。

「かわいいです。こんな素晴らしい状況に巡り会えるなんて!!。
 ドレスのセンスも良いですし、なによりリンリンさんご自身も素敵です♪」

 果穂は胸で手を組み感動のあまり涙まで流し始めている。
 リンリンはそんな果穂に気づき、トテトテとこちらへと近寄る。
 一瞬激しい脱力に陥るもあくまで警戒は緩めない頼香。そんな彼女の腕に柔らかな二つの感触。来栖は不安から頼香の腕を引き寄せ抱きしめていた。

「大丈夫。安心して」

 優しく勇気づける頼香。『うん』とうなづく来栖。
 そんな彼女達の目の前までやってきたリンリンはそっと果穂手を取る。

「解っていただけますか♪。
 いやぁー、あたし嬉しいですぅ。みんな解ってくれなくてぇ。
 やっぱり女の子と生まれた以上、一生に一度は最低でもゴスロリや魔法少女でキメてみたいですよねえ♪」

「まさにその通りです。
 ああ、こんなところで同好の士に巡り会えるなんて運命としか言いようがありません。!!」

 きゃいきゃいと手を取り合って飛び跳ね騒ぎ始める果穂とリンリン。

「おい、果穂!。」

「それでですねえ。やっぱり私としてはゴスロリときたら皮のブーツとガーターとハイソックスでキマリだとおもいますね。」

「そうですよね。流石は果穂さんですぅ。ついでにチョーカーなんかも忘れてはいけません」

「そうそう。」

「おーい… 果穂さーん」

『きゃいきゃい』

………。

 すでに二人は二人だけの所謂「ヲトメ時空」とでも言うべきモノに突入しているようで、完全に頼香や来栖のことは眼中に無いようだ。

「頼香ちゃん… 。ほっておこうよ。なんか呼びかけるだけ無駄っぽいし。」

「そうだな。…」

 気怠げな表情で、二人はそそくさと部屋を立ち去った。

 

***********************************************************************

 

 果穂を置き去りに先を急ぐ2人+1。

「頼香ちゃん‥ 大丈夫かなぁ?」

 来栖の言葉に沈痛な面持ちで頼香が応える。

「果穂なら大丈夫じゃないのか?」

「いや、そうじゃなくて、あのリンリンって娘。果穂ちゃんが人の道踏み外したマネするんじゃないか心配だよ。…。」

 来栖… どうやら果穂の性格というモノが、判ってきたようだ。(爆
 頼香はそんな来栖の意見を聞かなかった事にして先を急ぐ。
 ただ、その表情が、苦虫をかみつぶしたように歪んでいるのは、ご愛敬といったところだろう。

 なにげ、嫌なことを忘れたいとばかりに、頼香の速度は速まり、それにつづく来栖もまたそれにつられて走り出す。
 どうもこういった場合、前方確認がおろそかになるのは、お約束の様で、頼香は一人の男にタックルするとうにぶち当たってしまい、もんどり打って男共々、床に倒れ込む。

「痛たたたあ…。ゴメン」

 起きあがると反射的に謝る頼香。
 で、場所が場所だけにそれが海賊である事に気付き、あわてて身構える。

 男は埃を払いつつ立ち上がり、
 「失礼な女の子にゃあねえ。」
 とぼやくと頼香達の方をむきなおった。

「おれってば、もーぐ七宝星の一人でフランケンシュタインだにゃあよ♪
 さぁーて、おっきくなって威嚇しちゃうかにゃ?
 しゃーぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!!!!!

 そう言うとフランケンシュタインと名乗った某マイケルでジャクソンじみた派手な格好の男はムクムクと巨大化していく。
 身構える頼香達。これだけのサイズ差ではもはや勝ち目はあり得ないやもと、そう思った瞬間、それは起こった。

 

ゴン!!

 

 

 

 

 

 

「ああっ、脳が割れるように痛い!!!!!!!!」

 天井によほど強く頭を打ち付けてしまったらしく、そう叫びうずくまるフランケンシュタイン。巨大化して暴れるには、どうやら天井が低すぎたようだ。もはやこちらにはかまっている余裕も無い様である。

 

 

「先にいこっか…。」

「ああ。」

 来栖の提案に、頼香は「無理に戦う事も無いよな」とばかりに先へと進んだ。

 


***********************************************************************

 

 黙々と呆れつつも先を急ぐ2人+1。
 そこに背後から人の気配が。

「頼香さーん♪」

 声の主は超高速で背後から頼香に抱きつく。あまつさえしがみつくその手の位置は微妙かつささやかに膨らむ頼香の胸を捕らえ、ここぞとばかりに揉みほぐす。

「あっ………。って!!!」

 怒り心頭の頼香が、その正体を確認すると、まあ、やっぱりとばかりに果穂であった。

「果穂ちゃんおかえりー。」

 来栖は何事もなかった様に果穂に声を掛けた。
 頼香は思う。
 
『来栖…… 。すっかり染まっちゃって…。』

 すっかり疲労感に包まれ、その場にしゃがみ込んでしまう頼香と、やけにはしゃいでいる果穂と来栖だった。
 

「それにしても、もーぐってどういう奴なんだ? もけ、知っている事を教えてくれ。」

 当然といえば当然の頼香の質問にもけが口を開く。

「この鯖を指揮するのは猫の耳のNo2で副首領の暗黒卿だぁく・もーぐというのはもう言ったでちゅね。」

「ああ。」

「うわさでは数年前にTS7を付近の惑星の地表から竹ほうきでたたき落としたとか、『神よ‥』とつぶやきつつムーンウォークでワープ9突破したとか、単身素手で敵惑星に乗り込んでオクラホマミキサーのリズムに乗せて惑星一つを10日で焦土と化したとか色々言われている恐ろしい男でちゅ。」
 
 まじめな面持ちで恐怖と共にその一言を言い放つもけ。
 
 それを耳にした三人娘。頼香が座り込んで床にのの字を書き続け、来栖は口からエクトプラズムを放出。果穂は無言で眉につばを繰り返し塗り続けていた。

 そして3人は一つの扉の前に到着する。
 三人の到着を待っていたかのように扉は重々しい音と共に開かれる。

 扉の先に広がる光景は、根本的に間違っているが、有る意味予想通りの光景でもあった。
 長いテーブルに各種豪華なディナー。そしてテーブルに着いているのは行方不明とおもわれていた、TS9のアイドル「かわねこ少尉」&最近影が薄いともっぱらの噂の「みけね・こーな少尉」であった。

「みんなおそかったにゃぁ♪」

 やたらに暢気な二人だ。
 そして部屋の奥。そこにその男達は居た。

「ようこそ美しいお嬢様方。
 ハァー萌え萌えニャアよん。(;´Д`)」

 ルックスそこそこ、でも表情が変態じみた眼鏡に帽子で猫耳の男がモミ手でそこに居た。
 その傍らには竪琴を構えた金色の髪の眼鏡を掛けた美女の姿。よく見るとサイボーグであると見て取れる。
 すなわち、もーぐとその相棒バード教授である。

「とりあーずゆーとっけんどぉ、ここいらって私らん領土なんだわぁ、そこで、強制的に通行料は徴収させてもらうけんねぇ。いいね(ニヤリ)」

「領宙侵犯は有罪でするー♪」

 不気味な笑みとともにもーぐが指を鳴らすと、ドアから多くの兵士達が現れる。
 一様に笑みを浮かべる兵士達にすさまぢい悪寒を感じる3人。

「ヤレ!」

 もーぐの言葉と共に兵士達が背後から何かを取り出して構える。
 反射的に身構えるライカ達。

 


 
パシャ!パシャ!パシャ!パシャ!パシャ!パシャ!
パシャ!パシャ!パシャ!パシャ!パシャ!パシャ!

 

 

 そうそれはカメラのフラッシュであった。

 あっけに取られる3人にもーぐが言い放つ。

「協力感謝♪にゃ」

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 その後3人は、海賊達による思い思いの大歓迎を受けた後解放された。
 しかも山のようなお土産(猫缶等)付きで。…
 だが、3人は知らなかった。歓迎パーティーの最中のパンチラ等の隠し撮り写真込みで、その時の写真の数々が闇ルートにおいて高値で販売されていたことを。
 一説によればその時の写真の数々は最終的に国家予算規模の収益を猫の耳へともたらしたとか………。
 
 おそるべし!宇宙海賊猫の耳
 侮るべからず!猫の耳副首領 だぁく・もーぐ


 

『だせー!!!』

 尚、「U・S・Sチャム」同様に拘束された「U・S・Sくらいてん」の乗務員達が完全に忘れ去られ、抑留されたままであったのはどうでも良い事である。

 


 

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