戻る


・・・まだ暖かいわ・・・
少女はその破片に手を添え、限りない空間に目を向けた。
・・・きっと、この近くにいるのだわ・・・
手のひらに入る小さな破片を見つけ、そっと仕舞いこんでいる少女。
漆黒の宇宙の星々はなにも言わないで少女を見つめていた。
・・・お姉様待っていてくださいね・・・
少女は乗り物に戻ると、静かにエンジンを動かし始めた。

持ってきた破片を解析器にかけ、いくつかのデータを入力し始める。
数回モニターが変わり、いくつかの結論を映し出していた。
・・・ふぅ・・・
少女は小さくため息を付くと、いくつかのファイルを取りだす。
・・・あのタイプはたしか・・・
うろ覚えの記憶から探し出しまたデータを入れる。
少女はでてきた数字を見つめ、いくつかの検索を行う。
・・・ここは禁止区域?・・・
映し出された文字に、少女は首を傾げながらまた宇宙に目を向けていた。





○○ちゃんの愉快な仲間たち?




原案・原作かわねぎ様  ひめくり様  もぐたん様  OYAZI様

イラスト・もぐたん様

作kagerou6





「ふっふっふ〜〜〜ん♪」
かわねこ少尉はコンソールを叩きながら、鼻歌なんかを歌っていた。
「おいおい、かわねこよぉ・・・TS9に着くまではちゃんと”仕事”をしろよな?」
浮かれているかわねこの脇で、操艦しながら頼香が呟く。
「ちゃ、ちゃんとしているにゃ・・・問題ないにゃ・・・」
「そうか?・・・そうは見えないけどなぁ?」
「ちゃ、ちゃんと仕事しているにゃ」そう言いながらコンソールをいじっている。
「まったく・・・いくら”要請”があったとはいえ、なんでおれが・・・」ため息をつく頼香。
「まぁ・・・”手当て”を奮発してくれるはずにゃよ・・・デート資金が出来たじゃにゃい♪」
かわねこはそう言って笑うと、頼香は顔を赤くしていた。

ここはu.s.s.さんこうのブリッジ。
かわねこは今日、頼香と一緒にある宙域に来ていたのである。
なぜこんなところに来ているのかというと、それは他TS司令と密会(笑)するためだったからだ・・・(嘘つくな(。_゚)☆\バキ(--メ))
じ、じつは・・・ホワイトデーのお返しの受け取りだったりする(笑)
先日、各TS司令にねだられてチョコ・・・エッグの”殻”(汗)・・・を送ったお返しを、ある宙域で各TS司令から受け取る事になったからだ。

なぜ、そんな事になったかというと・・・
「かわねこ少尉・・・チョコありがとう」
一応”お礼”のつもりで連絡してきたTS司令に
「来月宜しくにゃ♪」そう言うかわねこに司令は固まったという。
慌てて調べると・・・勿論TS10チャットである人物に(汗)・・・翌月、お返しが必要だと判ったからだ!
催促した以上は、それなりの事をしないと拙いと判断したのである(笑)
そこでそれとなく”希望”を聞いた司令官達は、ある宙域に”お返し”を受け取りに来るようにかわねこに伝えたのだった!
ただ、”ホワイトデー”とかで艦船を運用する事など出来るはずも無く困っていると
「こちらから・・・”要請”を出すから問題無いさ」
相手のTS司令に言われ、かわねこは頷いたのだった(爆)

「いくら欲しかったとはいえ・・・相手にここまでねだるか普通?」
「あはは・・・だって全部にゃいと悲しいにゃ・・・」
「はぁ・・・なんだってTS司令官が地球の”旧型客車シリーズ”なんか知っているんだ?」
「まぁ・・・バレンタイン知っているくらいなんにゃもん、知っていて当然にゃ」
「まあそうかもな」余りの答えに頼香は続く言葉がなかった(爆)

ビィビィビィ

「なんだ?」
「前方に隕石群です・・・かなりの数が航路を通過しています」
脇でモニターを確認していた緒耶美ちゃんがそう呟く。
「航路に干渉しているのかにゃ・・・拙いにゃこれは?」かわねこはTS9司令部を呼び出すと、隕石群の事を報告し始めた。
「緒耶美ちゃん・・・精密データを採取してにゃ」
「はい」緒耶美ちゃんは呟くといくつかの計器を操作しだした。
「危険になりそうな大型の隕石がいくつか確認されます・・・」コンソールを操作しながら呟く緒耶美ちゃん。
「かなり大型にゃ」モニターを脇から覗きこみながら呟くかわねこ。
「大型輸送船のデブリ排除用の武装でも、この大きさでは・・・」
「そうにゃ・・・もっと小さい輸送船じゃ全然にゃ!」腕を組み考え込むかわねこ。
「かわねこ・・・TS9に連絡して、航行中の艦船に警告を出してもらったら良いんじゃないか?」操艦しながら頼香がそう言う。
「そうだにゃ・・・航行中の艦船だけじゃなくて、向かう船にも警告出してもらわにゃいとにゃ」かわねこはそう言ってマイクに手を伸ばした。

「ご主人様、待ってください!」緒耶美ちゃんが慌てながらそう言い、メインスクリーンを切替える。
「「どうしたんだ(にゃ)?」」
「隕石群に高速機動物体!・・・内部を高速で移動する物体があります!」
「「え?」」
「今航跡をトレースします・・・少し待ってください」
緒耶美ちゃんはそう言うと、スクリリーンに航跡を重ねていく。
「凄腕だな・・・このパイロットは」航跡を見て頼香が呟く。
「そうにゃね・・・鋭角的な軌跡で機動しているにゃ」と、かわねこ。
二人は見た事の無い相手に感心していた。

「いえ・・・違いますわ!」

緒耶美ちゃんは言い切り(笑)、航跡にエネルギー反応を重ねる。
「反転時のエネルギー反応が確認できません・・・それに・・・」
「「それに??」」
「いくつかの隕石が衝突で破壊されてます」

「「はぁ??」」

「そ、それじゃあ・・・」
「まさか・・・これって・・・」
「直線的に移動しているだけです!・・・操縦している様子はありません!」緒耶美ちゃんはそう言ってモニターを見つめている。

「「大変だ〜〜〜」」

二人はそう叫ぶと、さんこうを宇宙船に向けた。

「この隕石群でやられたのか?」
「判らないにゃ・・・だけど、その可能性は大きいにゃ!」
「このまま放ってはおけないか」
「う〜ん」かわねこは目を閉じ考え込んでいたが、胸から査証を取り出すと端のコンソールに座った。
そこは頼香からも、勿論緒耶美ちゃんからも離れている席だ。
「緊急だし・・・にゃ・・・」査証をいれ暗証番号とDNAパターン照会を行うと、いくつかの数字を入力する。
【照会完了・・・さんこうメインコンピューターに繋ぎます】
モニターにはそんな文字が映し出される。
【光子ミサイル・・・使用許可】
【パーソナルコード入力願います】
【TS92191001】
【確認・・・光子ミサイル発射回路、接続を開始します】
「ふぅ」ため息を付き査証を取り出すかわねこ。

惑星連合の駆逐艦であるu.s.s.さんこうには多くの武器が搭載されている。
フェザー砲、光子ミサイルなどがそれである。
だが、戦争状態ではない現在、いくつかの武器には制限をかけていた。
それは、交流のある他国に刺激を与えない為なのだ。
デブリ排除・自己防衛としての護衛用フェザー砲以外は、通常時ロックをかけておき使用を封じていたのである。
かわねこは今を緊急と判断して”司令権限”でその安全装置を外したのであった!

「かわねこ・・・いいのか?」さんこうを操艦しながら頼香が呟く。
「あれは放っておけないにゃ」モニターを見つめたままかわねこは答える。
「”安全”を確保するのが役目なんにゃ・・・だから・・・」
「判ったよ・・・そのときはおれも付合うさ」
「あはは・・・その時はお願いするにゃ・・・でも・・・」かわねこはそう言いながら
「あの船を救助するのが先にゃ」と言った。

「生命反応・・・確認できません!」緒耶美ちゃんは相手の船を走査しながらそう呟く。
「く!・・・乗り込んで救助するしかないか?」頼香はモニターに大きく映し出された船を見ながら呟いた。
その船は隕石との衝突で、もう原型がなんだったのか判らないほどになっていた。
「それは危険だにゃ」かわねこは船を見ながらそう呟き
「船の内部がどんな状況か判らないにゃよ!・・・転送は危険だにゃ!」そう言って頼香を見つめる。
「じゃあ、どうしろというんだよ?」頼香はかわねこの言葉に苛立ちを感じていた。
「なにも判らないにゃ・・・だったら、全部を持っていくにゃ!」かわねこは船を指差しながら呟いた!

「牽引ビーム・・・照準OK発射!」頼香はさんこうを隕石群と平行になるように操艦しながら、艦首の牽引ビームを船に向けて発射した。
「隕石邪魔だにゃ・・・フェザー発射にゃ!」かわねこも負けじと、邪魔な隕石を破壊していく。
「ドッキングベイ開放します・・・アーム、船に向け移動開始」緒耶美ちゃんも汗をかきながら、回収の為アームを操作している。
「左舷にデブリ!・・・3!」緒耶美ちゃんはモニターを見ながらそう呟き、かわねこはフェザーを発射して答える!
「く!・・・緒耶美ちゃん・・・船はまだかにゃ?」
「あと少しです・・・もうちょっとで・・・捕まえた!」
「緊急反転!・・・最大速度!」頼香は緒耶美ちゃんの言葉を聞くと、船を捕まえたアームをきしませながらさんこうを急速に隕石から遠ざけた。

「光子ミサイル・・・装填開始」コンソールを叩き、かわねこがコンピューターに指示を出す。
【発射本数は?】
「6」
【確認しました・・・発射管装填完了・安全装置解除】
「目標はFCSモニターに連動」かわねこは顔を上げ
「頼香しゃん・・・回路をそっちに繋いだにゃ」と、頼香に言う。
「了解・・・隕石1番から6番を指定!・・・ミサイルに目標分配・・・」コンソールを叩きながら呟く。
「照準完了・・・発射するぞ」頼香はそう言い、モニターを暗くした。
「・・・3・・・2・・・1、発射!」
頼香がトリガーを引くと同時に、さんこうが揺れ6本のミサイルが飛び出した。
「着弾まで・・・10・・・9・・・8・・」観察をしながらカウントダウンをしている緒耶美ちゃん。
「3・・・2・・・1!」
緒耶美ちゃんの言葉と同時にモニターが白濁し、艦内を白く照らした。


さんこうがTS9に帰還すると、多くの技術者・医者が待っていた。
相手が不明の為、対処をスムーズに行う為だ!
「ひどい状態ですね」
船を見てオヤンジュ中尉が呟きながら、なにやら指示を出していく。
「発見したときから・・・こうだったんだよ」と、頼香が説明をする。
「内部構造はもうダメでしょう・・・解体していくしかないですね」
「そんなに?」頼香が驚きの声を出すと、オヤンジュは内部確認をしている透視モニターを指差した。
「構造が破壊され、隙間が無いです・・・これじゃあ手出しが出来ないですよ」

「中尉・・・救急カプセルらしきもの!」透視モニターを操作していた技師が叫んだ!
「どこだ?」オヤンジュは振り向くと、一緒にモニターを見つめる。
「船の中央です・・・メインフレームの下部!」
「よし、直ぐに切断して救助するんだ!」
オヤンジュは指示を出し、ドック上部から工作アームが降りてくる。
「いいか・・・この位置からここまでを切断するんだ!」
オヤンジュは直接”船”にマーキングして指示を出し、アームは切断ビームで船を切り裂いていった。
そして、救急カプセルが取り出された。
「「「助かってくれれば(にゃ)・・・・」」」
カプセルに目を向けた人達は、中を覗きこんで言葉を失った!
そこにはDOLLの少女が横たわっていたからだ!

「・・・この娘もDOLLの犠牲なんですか・・・」カプセルを見ていた頼香がそう呟く。
「たぶん・・・きっと、同乗していた家族かなにかがここに・・・」オヤンジュはカプセルを調査しながら呟いた。
「・・・めるてぃのようにいつのまにかDOLLに・・・」
「・・・恐らくな・・・」
廻りの人はなにも言えないまま、二人の話を聞きながら作業していた。

「ねぇ、新しい(DOLLの)仲間が来たって♪」

いつものようにダクトから這い出し、そう言いながらピナフォアがカプセルに近づいてきた。

ギロ!

周囲から非難の視線を浴び、たじろくピナフォア(爆)
「あ、あのぉ〜・・・私なにか悪い事・・・」そう言いかけ、また視線を浴び言葉を無くす。
「ピナちゃんタイミング悪いにゃ・・・今皆気がたっているいるにゃ」かわねこに言われ、ふむと頷くピナフォア。
「で、でも・・・私の仲間さんみたいだしいぃ???
こっそり覗きこみながら、相手DOLLを見て叫んでしまったピナフォア!
「ピ、ピナちゃん・・・余り五月蝿くすると・・・」かわねこがそう言って遠ざけようとすると、ピナフォアはカプセルを開け横たわっていた少女を起こし

「ノリコ、寝てないで起きなさ〜い!」

と、叫んだ(爆)

「う、うぅ〜ん」DOLL少女が小さく欠伸をして、目を押さえながら起き上がった。
「もう、ノリコ寝ぼけてないで」
「お、お姉様・・・あたし、フレンチトーストね」
その言葉に廻りの人が皆こけた(笑)


「すると、貴女は?」かわねこは起きた少女?を連れ、関係者を会議室の集めた。
「そうです・・・”お姉様”を迎えに来たんです」ノリコと呼ばれた少女?はジュースを飲みながら、かわねこの質問に答えている。
「お姉様はもうず〜〜〜〜と仕事をしてないですから、いい加減に廻りがうるさくなっていて」
「そ、そうにゃね」かわねこの顔にうっすら汗が浮かんでいる。

「でもにゃ・・・帰ると言ってもにゃぁ・・・」
「船体に187ヶ所の亀裂があり、エンジン以外の装置は、原形を留めていません」船を確認したオヤンジュ中尉がそう答える。
「それに、救急カプセルを取り出す際、船体を切り裂いてますので」そう言ってモニターに現在の状況を映し出した。
「それに特殊な金属で出来ていますので・・・これをウチの工房で造れるかどうか疑問ですね」
「修復は無理かにゃ・・・」かわねこは話を聞いてそう言うと、オヤンジュは頷いた。
「問題ないですよ」少女はそう言うと
「エンジンは大丈夫そうですから・・・亀裂は”接着剤”でつけますから♪」と、言い切った(爆)
「そうにゃんだ・・・”接着剤”にゃんだ・・・」冷や汗をかきながら呟くかわねこ。
「はい♪・・・乗るところはハンマーで広げますから」
「広げるって・・・」
「操作はどうするんにゃ?」
「自動操縦で帰れますから、問題無いですわ」そう言って電卓ほどの小さな装置を取り出した。
「まさか・・・それが?・・・」
「あたしのはちょっと古いタイプで大きいんだけど・・・これがあればどこからでも帰れますから」
廻りのTS9技術部も開いた口が塞がらなかった!
ワープする船を接着剤で補修するし、操縦装置は電卓並!
その”とんでもない”技術に恐怖すら感じていたのだ(爆)

グゥ〜〜

会議室の中一杯に響く”お腹”の音がして、皆が少女を見つめた(笑)
「ご、ごめんなさい・・・あたし、ずっと食事してなくて・・・」恥ずかしそうに俯く少女。
「そうにゃんだ」かわねこは少女を見つめながら、もう夕食の時間だと気付いた。
「とりあえず今日はここまでにするにゃ・・・この娘の事は、”司令”と相談して決めるにゃ」
かわねこはそう言うと、れも副司令に夕食の準備を頼み目を閉じた。
・・・この基地の事を知られたくないにゃぁ・・・かわねこは考え続けていた。
・・・ピナちゃんの持っている”TS9データ”が何とかできれば、帰って貰ってもいいにょだけどにゃ・・・
・・・あの”テクノロジー”だもんにゃ、どこに予備の記録があるか判らにゃいし・・・
・・・でも無理に引き止めて、データを転送されても拙いにょね?・・・
・・・なにか良い案ないかにゃぁ?・・・
・・・あの娘から、”ここに居させて”とか言うのはないのかにゃ・・・
そんな事を考えていると

「きゃぁ〜〜〜〜」

という聞いた事のない音量!の叫び声がした!

「な、なんにゃんだ?」目を開け廻りを見渡すと、少女がピナフォアを見つめている。
・・・なにかあったのかにゃ?・・・かわねこは心配になってじっと見ていると

「お姉様・・・まさかそれを食べるのですか?
と、ピナフォアのお子様ランチを指差している!
かわねこが考えている最中に、夕食用としてお子様ランチが届けられていたのだ!



「そう(モグ)・・・だけど(モグ)・・・なにか(モグモグ)・・・拙い(ゴックン)?」
ピラフを頬張りながら答えるピナフォア。
「まさかお姉様・・・それを今までずっと?・・・」
その言葉にハンバーグを食べながら頷いて答えるピナフォア(笑)

「あわわわ・・・クイーン様だってめったに食べれない”すぺしゃるえくせれんとな!”お子様ランチを・・・ずっとだなんて・・・」呆然と固まった彼女は、ぶつぶつを独り言を言い始めた。
「お姉様がいなくなって6○9日、いつもあの食事・・・」
その言葉に合わせて、頭のバイザーの一部が点滅し始めている。
「・・・それを毎日3回も!・・・・」
彼女の異変に気付いたのか、廻りは食べる事を止めてじっと彼女を見つめていた。
バイザーは黄色で点滅していて、それが段々早くなっている様だった。
「・・・ここに来て、2000回!もあの食事・・・」
うっすらと汗をかき、点滅もどんどん早くなっている!
「・・・あれを艦隊で食べる費用は・・・」
とうとうバイザーの点滅が途切れなくなり、色は赤く変わってしまった!

「あわゎゎゎゎゎ・・・10年お水だけで働いたって食費が払えないよォ〜(泣)」

彼女はそう言って机に伏して泣きだしてしまった!


「ノリコ君と言ったね?」翌日、かわね”ぎ”司令に呼ばれて、ピナフォアと一緒にラウンジにきた彼女。
目の前には先日食べていないお子様ランチが置いてあったりする。
「・・・はい・・・司令官どの・・・」
彼女は出されているお子様ランチに手をつけずに、かわねぎ司令の言葉に素直に答えていた。
「・・・”食事”について・・・心配しているみたいだね?」
その言葉に彼女は頷く。
「こんなにも豪華なのは・・・特別な時にしか食べたことないです・・・」
彼女はそう言うと、目の前に置いてあるお子様ランチを見つめた。
「それを毎日だなんて・・・かなり無理を掛けているんじゃないですか?」少女はテーブルから乗り出すようにして、司令に見つめていた。
「まぁ・・・負担ではあるけどね」
その言葉にがっくり来ている少女(爆)
「やっぱり・・・100年水だけで働いて”ろーん”の返済しないと・・・」
なぜか昨日に比べて言っている事が大きくなっているうえ、”ローン”とかの言葉も出ていた(爆)

「まあ・・・その事なんだが・・・」彼女が落ちついた頃を見て、司令が話し掛けた。
「確かに・・・”負担”でないと言うと”嘘”になるが・・・」
司令の言葉を聞いて、益々落ちこんでいく少女。
「ただ・・・ピナフォア君にはちょっと”協力”して貰っているんだよ・・・」
司令の言葉に、不思議そうな顔をする彼女。
「彼女には、”ある事で協力”してもらっているんだよ・・・」
「”ある事”ですか?」その言葉に益々混乱する彼女。
「そうだよ」司令はそう言って頷いた。
「それを手伝って貰えないだろうか?」
司令の言葉にどう返答して良いのか判らずに戸惑っている少女。
「それを手伝って貰えれば・・・食事は”こちらで負担”するから・・・」
「え?」思いがけない言葉に反応する少女。
「手伝ってくれるのだから・・・当然じゃないか?」
「もちろん、その間に”宇宙船”の修理をしても構わないよ」
「えぇ?」
「材料が足りなかったら言って貰っていいよ・・・こちらで準備するからね」
「ホントですか!」
「あぁ・・・もちろん!」

「あ、ピナフォア君」司令はそう言ってIDカードをピナフォアに差し出した。
「そういう訳だから・・・この娘と”一緒の部屋”を準備しておいた」
驚いた顔で見つめるピナフォア。
「ドックに近いところだから少しうるさいかもしれないけど、なにかと便利なはずだろう?」
「司令どの」
「まあ、ゆっくり”食事”をしてここの事を教えてやってくれ」
司令はそういうと、二人を置いて司令部に戻って行った。
少女は司令をいつまでも見つめていたのだった!


その後・・・

「ふぃ〜・・・今日はなかなか手ごわかったね」ダクトから這い出しながらそうピナフォアが呟く。
「お姉様があそこで間違わなかったら、遅くならなかったのにぃ」
「おかしいんだよね・・・前にはあんなの無かったんだけど?」
「司令が増設と言ってたじゃないですか?・・・その事では?」
「うん・・・きっとそうだね」
「それよりお姉様・・・汚い♪」そう言って笑うノリコ。
「ノリコだって同じよ♪」
「部屋でシャワー浴びましょ♪」そう言って部屋に入っていった。

「あれ、ピナちゃん・・・そっちが例の?」食事をする為にラウンジに来ると、おばちゃんに声を掛けられ振り向く二人。
「えぇ、ノリコっていいます」
「そっかぁ・・・親戚か何かかい?」
おばちゃんの言葉に戸惑ってると
「まあ、せっかくだから・・・特別に”お子様ランチDX”を出したげるよ♪」
「「えぇ!」」二人が驚いているうちに、当社比30%増量(笑)なお子様ランチがでてきた!
「「良いんですか?」」
「これからも宜しくね」笑顔でいうおばちゃん。
「「はい♪」」二人は笑顔で答えると、トレーを持ってテーブルに座った。


「上手くいってますね」れも副司令は各所から上がってきた報告書を見ながら、かわねぎ司令に話し掛けた。
「そうだな・・・予算を取って増設した分、基地配置図をどうしようか困っていたしね」
「そうでしたね」れもも司令の言葉に頷く。
「技術部からも新素材の研究が進んだと報告が来ているだろう」
「はい・・・宇宙船の破損した断片を調べた結果だとか」
「この事からでも十分”元”は取れたさ・・・あとは・・・」
「あとは?」
「彼女がピナフォア君と帰った時、我々との”友好関係”の足がかりになればとおもってね」
「さすがですね」れもは司令の言葉に素直に頷いた。




戻る