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少女が一人通路を急いでいた
手にした籠を気にしながら、いつもよりも急ぎ足になっている
エレベーターの前に立ち司令室行きのボタンを押すと、また籠に目を向ける
・・・時間掛っちゃったけどいつもより良く出来たわ♪・・・
立ちあがる芳香に笑みを浮かべながら、エレベーターが来る時間さえもどかしく感じていた
・・・お茶は何にしようかな♪・・・開いたドアに少女はそんな事を考えながら足を運ぶ

ドカ!

何かがからだに当たり、少女は倒れこむようにエレベーターの中に入る

プシュー

・・・何よ今のは?・・・
少女が振りかえると、ドアが閉まってエレベーターが動き始めていた
・・・まったく大事な籠が、かご?・・・
少女はエレベーターの中に、自分の持っていた籠のない事に気付く!
・・・え!そんな?!・・・
慌てて廻りを見渡しても、籠なんてどこにもなかった
・・・そんなぁ、”またなの!”・・・
少女のことと関係なく、エレベーターは目的地に向かっていた




迷探偵かわねこ・ほーむす?

原案かわねぎ様  OYAZI様  MONDO様  
画:MONDO様
作:kagerou6





「くすん、くすん・・・」
「もう泣き止むにゃ・・・」
かわねこは緒耶美ちゃんに紅茶を差し出しながら慰めていた。
「でも・・・キレイに焼けたのに・・・」
「緒耶美ちゃんの焼いてくれたクッキーがあるにゃ・・・これも美味しいにゃよ」
「・・・くすん・・・」
「しっかし・・・今月で3回目にゃ・・・」
かわねこはそう言いながら、何故こんな事が起こるのか考え込んでいた。

今月初めから、緒耶美ちゃんが司令室に来る途中で荷物を無くなる(奪われる?)事が立て続けに起きているのだ!
最初は今月初めの水曜日だった。
焼きあがったばかりのケーキを持ってエレベーターに乗り込んだとき、中で荷物がないのに気付いたのだ!
最初はエレベーター前に落としたかと、慌てて緒耶美ちゃんが戻っても何も無かった。
緒耶美ちゃんは(休憩時間が)遅くなると悪いと思って、前の日に焼いたクッキーを持って司令室に来たのだった。
2回目は次の金曜日だった。
今度は落としたりしないように、紙袋の紐を手に巻いてエレベーターに乗りこんだのだ。
ドアが閉まる途中で、紙袋が何かに引っ掛かった感じがした。
”あれ?”と手を見ると、紙袋の紐だけ残して無くなっていたのだ!
慌ててドアを開けると、紙袋はどこにもなかった!
そして、今日3回目が起きたのだ!

「これは事件としか考えられないにゃ」
かわねこはそう言うと、監視カメラの映像を映し出した。
「緒耶美ちゃんが乗った時間がこれだから・・・この時間にゃにゃ!?
かわねこが驚いているので、脇かられもが映像に目を向けると
「・・・ここまで手を込んだ事をしているとは・・・」
と、息を呑んでいる。
そこには犯人はおろか緒耶美ちゃんさえ映っていなかったのだ!
「ジャミングかにゃ?」
「回線に侵入したのじゃないでしょうか?」
れもは防犯用装置にアクセスした端末を呼び出す。
「イベントの後から・・・47件のアクセスがありますね・・・」と、れも。
「端末コードから・・・オヤンジュ中尉、庄司協力員・・・あ、あれ?」
れもは驚きに声を出すと、モニターに釘づけになっていた!
「どうしたんにゃ?」脇から覗き込むかわねこ。
「こんな端末存在しません!」
そう言ってモニターを指差す。
そこには”ZZZ、ZZZ、ZZZ”とだけ、映し出されていた!

・・・ここまで用意周到とは・・・
司令室を出てラウンジに向かいながら考えているかわねこ。
防犯装置に侵入してまで、緒耶美ちゃんを何度も狙っているのだ!
もう、冗談で済まされるレベルでは無くなっている!
「緒耶美ちゃんを泣かした事・・・死ぬほど後悔させるにゃ!」
かわねこの”保護者”としての決意か判らないが、ここに犯人の命運が決まった(合掌)

「ここまで技術があるんじゃ果穂ちゃんに手伝ってもらうのが得策にゃね」
ラウンジを歩きながら、職員用のドアに目を向ける。
「ここのケーキ、果穂ちゃんも美味しいって言ってたにゃ・・・これでなんとか引き受けて貰いたいにゃ・・・」
小さくため息を付きながらドアに手をかける。
普段果穂ちゃんに何かを頼むと、引き換えにとんでもない事が交換条件で出されるからだ!(爆)
そこで、先手としてケーキ持参で行こうと考えたのである。

探偵ルック♪ もちろん虫眼鏡装備♪「あの〜パティえぇぇぇ?
いきなり声を上げるかわねこ!
そこにはラウンジでお菓子などを担当するパティシエが倒れていたのだ!

「ど、どうしたんにゃ?」慌てて近付き、相手を起こすかわねこ。
「大丈夫かにゃ?・・・ケガは無いかにゃ?」
「うっう〜ん・・・」
かわねこに身体を揺り動かされ、意識が戻るパティシエ。
「大丈夫にゃ・・・ケガはないにゃ」
「だ、代理・・・」声を掛けてきた相手が司令代理と気付いて、パティシエは慌てて起きあがろうとしている。
「痛てぃ〜」
また頭を抱え、座りこむパティシエ。
「いったいどうしたんにゃ?」
「ケーキを作っていたらいきなり後から・・・あ、俺のケーキは?」
慌てて作業台に目を向ける。
「あぁ・・・試作のケーキが・・・」そう言ってがっくり肩を落とす。
「うにゃ?・・・試作ケーキ?」
かわねこがパティシエの見ているほうに目を向けると、そこには何も無い台があるだけだった。

「・・・月末の会合に合わせてケーキの試作を・・・」
「そうだったんにゃ」
「はぁ・・・緒耶美ちゃんから貰った最後のハチミツだったのに・・・」肩を落としながら呟くパティシエ。
「な、なんにゃって?」パティシエに聞き返すかわねこ。
「今”ハチミツ”って言ってたにゃ?」
「えぇ・・・クリスマスにケーキと交換に緒耶美ちゃんから頂いた”ハチミツ”ですけど・・・」
「あのハチミツは市販品とは違って、最高の香りと甘さがバランスされていて・・・」
思い出しながら、うっとりしているパティシエ。
「最後の一ビンだったのになぁ」と、がっくり肩をおとす。
「ふ〜む」パティシエの言葉に考え込むかわねこだった。

・・・犯人の目的はたぶんあれにゃ・・・司令部で机に座りかわねこはまた考えていた。
さっきの所で犯人の目的がはっきりした(んじゃないかな)からだ!
「でも、犯人はどうして”それ”を知っているのにゃ?」
思い当たる”それ”から、どうしても犯人まで行き付かないのだ!
なぜなら、”それ”は個人的なものであり、大勢に知れ渡っているとは考えられないからだ!
また、それを”知っている”と思われるものが、”この事件”を起こすとは考え難い。
なぜならその多くは、個人的な友人か生活に余裕のあるもので、”それ”を手にすることが難しくないものだからだ!
かわねこはそこで自分の考えに詰まってしまった!

「一休みしたほうが良いですよ」そう言ってれも副司令が紅茶を出してくれた。
「済まないにゃ・・・こんな事件がここで起きるにゃんて・・・」
出された紅茶を口にして、話す事を止めるかわねこ。
「あら・・・美味しく無かったですか?」
「こ、これ・・・どうしたんにゃ?」
「え?・・・何がです?」
かわねこの言っている事が判らないで聞き返すれも。
「だって、これは・・・」
「あ、もしかして♪・・・判りますよね♪」と、楽しそうに答えるれも。
「それは、先月のフリマの時に緒耶美ちゃんからハチミツを一ビン買ったんですよ」
「フリマ?」
「えぇ・・・要らなくなったものとか自作のものとかを広場で売り買いしているんです」と、答えるれも。
「・・・そうにゃの・・・」かわねこは目がキラーン(笑)と光った!

「あら緒耶美ちゃん・・・随分フルーツ買って行くのね?」
食料品売り場で買い物をしている緒耶美ちゃんは、馴染みの店員にそう聞かれる。
「新しいハチミツ取れたから・・・フルーツケーキ作ってみようと思って♪」
「そうなんだ・・・それじゃあ今はこれが美味しいから」そう言って脇にある籠からいくつかの果物を入れる店員。
「あ・・・そんなにお金ないですから」手を振り断ろうとすると
「いいよ・・・前に頂いたケーキのお礼よ」と、合計金額には記載しなかったりする(爆)
「スミマセン」
「美味しく出来たら・・・お裾分けしますから」
「楽しみに待ってるね♪」
店員に手を振りながら、帰っていく緒耶美ちゃん。
それも物陰から見る怪しい者がいた!

3時前、部屋を出てエレベーターに向かう緒耶美ちゃん。
「良い具合にできたから♪」そう言って楽しそうに歩いている。
それを後から追いかけている怪しいやつ(爆)
緒耶美ちゃんに気付かれないように、不可視装置まで使っていたりする(笑)
”おお、これはフルーツケーキじゃないか!”
流れている香りに、息を呑む怪しいやつ。
”かわねこたんの為に作った緒耶美ちゃんのケーキ(萌)”
怪しいやつは息をハァハァさせながら付いていく。
緒耶美ちゃんはエレベーターの前に来て、司令部の階層ボタンを押す。
”モニター切替え、ポチっと”
監視カメラの回線に仕込んである偽造映像に切替え、さらに緒耶美ちゃんに近付いていく。
”ハァハァ・・・この香りたまらん!”
怪しいやつは更に怪しくなりながら、エレベーター前の緒耶美ちゃん近くにまで来ていた。
「丁度良い時間ね♪」時計を見て、中に入ろうとする緒耶美ちゃんを

トン

と後ろから押し、手にしていた荷物を持って走り出す!
”緒耶美ちゃん・・・これは私が美味しく頂くから”そう考えながら自分の部屋に向かって走っている。
”さて・・・モニター戻しポチっと”
自分の部屋の前で監視モニターを元に戻して、部屋のドアを開けると中にはかわねこ少尉がいた!

「だ・・だい・・・りりりりり・・・・」
「待っていたにゃ」
「ななななんで・・・わわわ私の部屋に・・・」
”ば、ばれてなんかないよなぁ・・・今まで質問すらなかったんだから・・・”
段々落ちついてきて、かわねこを見つめ返す怪しいやつ。
「今日は休みなんですが?」
「ちょっと見てもらいたいものがあるんにゃ」そう言ってかわねこは置いてある椅子を指差した。
「そこに座ってくれにゃい?」
「わ・・・私の部屋でなんの権利があって・・・」そう言い返すと、部屋の暗いところから手が出てきて押さえつける!
「今騒ぐと、後が大変だゾ?」
「あわわわわ・・・・所長!」
なぜかケモ耳観測所所長がいたりする(爆)
「どどどどうして所長が?」
「かわねこ少尉から協力要請があったんだ、重大な事件が起きているからと」所長はそう言いながらじっと見つめている。
「わがケモ耳観測所は全力でこれに協力する事にしたんだ・・・所員Zよ」
所長はそう言って怪しいやつ・・・所員Zを椅子に座らせた。

「今月に入って3回緒耶美ちゃんが荷物の盗難にあっているにゃ」
「は・・・はぁ・・・」曖昧に答える所員Z。
「そそそそ・・れが私と・・・」
「先月・・・フリマでなにか買ったよにゃ?」
「そそそそれれがががが」
「ハチミツ美味しかったかにゃ?」
「なんだと?」いきなり所長がそう言い、所員Zをつるし上げる。
「キサマ!・・・まさか緒耶美ちゃん特製ハチミツを手にして、一人で楽しんだのか?」
今にも所長は所員Zを縛り首にしそうな勢いである。
「あわわ・・・所長落ちつくにゃ」慌ててかわねこが引き止める。
「個人的なことまで立ち入るのは拙いにゃ」
かわねこにそう言われ手を離す所長。
「とりあえず落ちついて、”お仕置き”はそれからにゃ」かわねこはそう言って所長を見つめた。

「さて・・・盗難にゃんだが・・・」
「3回とも誰かの休日に重なるのにゃ」
「ももももしか。私ですか?」汗をかきながら聞き返す所員Z。
「ぐぐぐぐ偶然ででですよぉぉぉ」
「そうかにゃ・・・」そう言いながらいきなりスクリーンが降りてくる。
「TS9にいる職員はp・s・s(パーソナル・シグナル・セキュリティ)を携帯するように指示されているはずにゃ?」
かわねこの言葉に所長が頷く。
「これは非常時の確認とかに使う為なんにゃんだけど・・・通常でもトレースしているにゃ」そう言ってスイッチを押す。
「これがぼくにゃ・・・そして所長・・・」
スクリーンに映されたシグナルを見ながら指差すかわねこ。
「でもにゃ・・・君のがないんにゃ?」

ギクゥ!

所員Zはだらだら汗をかいていた。
何故ならp・s・sはジャミングをかけて金庫に入れてあったからだ(爆)
「変だとおもわにゃい?」
「ききっととと、ここ壊れててているんんんん・・・」
「そう?」そう言ってじっと見つめるかわねこ。
首をブンブン振って頷くZ。
「じゃあこれはなにかにゃ?」そう言って別なシグナルを映し出すかわねこ。
「え?」驚いて見つめると、シグナルの軌跡が映し出されている。
良く見るとシグナルの現在位置はかわねこと所長と同じ所にあるようだ。
つまり軌跡はどこかからこの部屋まで繋がっているということなのだ。
・・・部屋を出て右右左右・・・
・・・まままさかかかか・・・所員Zの顔色が変わってくる。
「まずはこれにエレベーターを重ねるにゃ」かわねこは所員Zの顔色を見てから、そう言ってエレベーター位置に色を着けた。
「ん?」所長がじっとそれを見つめる。
「折り返しの所にエレベーターがあるのか」
「そうにゃんよ」
「ここが始まりとして、エレベーターそしてこの先の部屋が・・・・」
「あわわわ」いきなり所員Zはドアを開け逃げ出そうとした!
「逃がさないわ!」
そこには緒耶美ちゃんが立って、じっと所員Zを見ていた。
「あわわわわ」
「言い残す事は無いにゃ?」ハリセンを持って振りかぶるかわねこ。
「ほ、ほんの出来ご・・・」
「問答無用にゃ!!」

ドッゴーン!

かわねこの一撃で所員Zは残骸と化した(爆)

「代理・・・不手際でした」所員Zを肩に乗せそう言って頭を下げる所長。
「中にはああいうのがいるのにゃ・・・気を付けないといけないにゃ」頷きながら呟くかわねこ。
「ケモ耳観測所の名誉にかけ、今後は絶対に・・・」
「判ったにゃ・・・所長を信じているにゃ」
しつこく頭を下げる所長にかわねこはそう言い返す。
「お茶の時間過ぎているにゃ・・・一緒にお茶するにゃ」話題を変えるためにそう言って、緒耶美ちゃんにお茶を準備してもらう。
「所長も一緒にどうにゃ?」
「私も?・・・良いのですか?」
「えぇ・・・一緒にどうぞ♪」
かわねこと緒耶美ちゃんに誘われて、所員Zを脇に捨て(笑)椅子に座る所長。
「「ではいただきます(にゃ)」」
そう言って口をつける二人。
「う〜ん、緒耶美ちゃんのお茶は最高にゃ」
「どういたしまして♪」
「所長もそうう?にゃにゃ??
かわねこが所長に意見を聞こうとすると、所長の顔が険しい顔に変わっていた!

「しょ、所長?」
「美味しくなかったですか?」
心配になって聞く二人。

「拙いです」

「「はぁ?」」

「拙いですよこれは」

立ちあがって叫び出す所長!
「口に合わなかったのかにゃ?」
「美味しくなかったですか?」
二人が心配してそう聞くと
「違うんです!」こぶしを握りながら答える所長。
「美味すぎて・・・私が次の事件起こしそうな気分です(爆)」
その言葉に二人がこけた(爆)

「・・・かわねこ少尉・・・」じっと見つめてそう言い出す所長。
「な、なにかにゃ?」迫力に負けながらききかえすかわねこ。
「少尉は治安維持が大事だと考えますか?」
「そ、それはモチロンにゃ」頷いて答えるかわねこ。
「ここTS9は人が集まるところにゃ・・・治安安全が第一にゃ」
「そうですか・・・なら!」そう言ってかわねこの肩を押さえる所長!
「このケーキ、わがケモ耳観測所に定期的に食べさせて頂きたい!」
「「え?」」
「わが観測所員の暴動を防ぐ為にです」きっぱり言い切る所長(爆)
「う〜ん」考え込んでいるかわねこ。
「治安維持の為か・・・う〜ん」
考えに悩んだかわねこは、緒耶美ちゃんを見つめる。
「所長がそう言うんだけど?」
「・・・ダメです・・・」チョット考えて答える緒耶美ちゃん。
「「え?」」所長とかわねこが二人して驚きの声をだす。
「だって・・・そんな特典なんて、ほかの所に知れたら・・・」頷いて顔を赤くする緒耶美ちゃん。
「・・・だねぇ・・・」同じように頷くかわねこ。
今更ながらこの二人のファン倶楽部愛好会は数多く存在するからである(爆)

「・・・チーズケーキとかどうかなぁ?・・・」緒耶美ちゃんがぽつりそう言い、二人は緒耶美ちゃんを見つめた。
「フルーツケーキとかだと手間が掛りすぎますし、その点チーズケーキならさほどは・・・」
「これなら皆さんに配れますわ」
「でも、凄い量にゃ・・・それに材料費だって凄いにゃ」
かわねこの言葉にがっくり肩を落とす緒耶美ちゃん。
「代理、緒耶美ちゃん・・・こんなのはどうだね?」話を聞いていた所長がそう言うと話し始めた。

「・・・なるほどねぇ」翌日話を聞いた食堂のおばちゃんは三人を見ながら頷いた。
「材料はここに十分あるから問題ないけど・・・」そう言って緒耶美ちゃんを見つめる。
「大丈夫かい?・・・この娘?」
「試作品を持ってきました・・・これで確認ください」
緒耶美ちゃんはそう言ってプレーンケーキを差し出した。
「ふむふむ」ケーキを見て評価しだすおばちゃん。
「キレイに焼けているね、味もまあまあ・・・」
「これなら・・・でも・・・」そう言いながらもう一つと比べている。
「随分形大きさにばらつきがあるね」
「こういうのを気にする人がいるから、売り物は無理だね」
「「そんな(にゃぁ)」」がっくり首を落とす二人。
「まあ・・・こっちにおいで」おばちゃんはそう言いながら緒耶美ちゃんを奥に連れて行く。
「このお玉でこれをすくって焼いてごらん?」おばちゃんはそう言ってお玉とボールを渡す。
「えぇ・・・こうでしょうか?」受け取ったお玉を使って、ボールから生地を取りフライパンで焼いてみる。
「手つきは悪くないね」焼くのを見ていたおばちゃんはそう言って頷く。
「それを裏返しにしてみて?」おばちゃんはそう言い
「よっ・・と・・・」手際良く裏返しにする緒耶美ちゃん。
「ふむ」そんな様子をおばちゃんはにこやかに見つめていた。

「あれ?・・・おばちゃん”それ”はなに?」一人の職員が新しいメニューに気付いておばちゃんに話し掛けた。
「今日から出来た新メニューだよ・・・美味しいからどう?」
「じゃあそれ一つね♪」そう言ってパンケーキセットを注文する職員。
「あいよ・・・緒耶美ちゃんパンケーキ一つ!」奥に向かって叫ぶおばちゃん。

「「「えぇ・・・緒耶美ちゃんが作っているのぉ?」」」

おばちゃんの言葉を聞いて一気に人が集まってくる!
(じつはその殆どがケモ耳観測所員だったり(爆))
「あ・・・まあねぇ・・・」

「「「じゃあそれを100セット(オヒ)」」」

「バカ言うでないよ・・・そんなに出来るわけないだろう?」おばちゃんはそう言って断っている。
「「「そんなぁ」」」言った連中はそう言って肩を落とす。
(それ以前に100セットなんて人が食べれるものなのだろうか?)
「ごめんなさい・・・私初めてで上手く出来なくて」奥で作っていた緒耶美ちゃんが話を聞いて出てきた。
「時間かかってしまって、なかなか出来ないの」俯き加減にそう謝る緒耶美ちゃん。
「「「いいよ・・・つい聞いただけなんだから・・・」」」
緒耶美ちゃんに謝られてしまい、どう言っていいか判らず曖昧に答える連中。
「今1日50セットが精一杯なの」
「「「50セットか」」」
話を聞いて目に炎が燃え上がる連中(爆)
「「「いいか、早い者勝ちだゾ?」」」
お互いに確認しあって頷く!
翌日から緒耶美ちゃんのパンケーキを巡って壮絶なレースが始まったのだ!








どもkagerou6です
無謀にもさたびーさんを見習ってMONDOさんネタで書いちゃいました(^^;
出来は・・・比較などしないでくださいね(^^;
比較自体無意味ですので(爆)・・・ごめんなさいm(__)m



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